自然の周期で過ごす。
太陽が登ってきたら目覚める。
太陽が沈んだら眠りにつく。
将来はそんな生活をしてみたい。
このようなライフスタイルを思い描いている人の話しがラジオで流れていました。
そうだよねぇ、現代社会は、特にサラリーマンは一日の労働時間が決められていて残業すればそれはそれは労働時間が長くなってしまう時もある。
それに殆どの労働者は時間の裁量も無いから時間に縛られて生きている。
だから一日24時間、労働時間を差し引くと自分の自由になる時間がとても短い。
時間裁量のある個人事業主の場合は、サラリーマンよりいくらか時間に融通が効くからまだマシな方だと思う。
なので、このラジオの人のように自然の周期で生活出来たらどれほどストレスも無く楽なことかわかる。
そもそも昔は自然の周期で暮らしていた人間も何時からか自然の周期とズレた生活をするようになってしまった。
昔の日本は(明治以前だけど)今の時間の流れとは別な世界で暮らしていた。
明治以降、照明に電気を使うよになってから明るさが格段に上がったことで昼間と同じように活動する事が出来るようになった。
活動量も増え、より便利で快適な生活を送れるようになって喜ばしいことだと思うが、その分夜が遅くなってしまった。
また、明治になってからは日本人はそれまでとは違った社会システムに突入することになる。
それを『明治維新』と言って学校で歴史の時間に教わる。
昨今、明治維新の解釈も大分変わってきたような感じがしてこれまで学校で習った歴史とは違ったストーリーが顕になってきた。
明治以降になると日本人の生活様式が徐々に変わって行き、160年以上も経た令和の今ではまるで違った世界に生きている。
これまで常識だったのが常識ではなくなってしまうとか、明治以前の江戸時代の人が見たら、何だこいつらおかしなことばっかりやってやがるなぁと思う事だろう。
では、江戸時代と明治以降で何が変わったか見てみよう。
政治
- 廃藩置県で中央集権になった。
- 議会制度を導入し選挙が行われるようになった。
社会
- 身分がなくなって武士の帯刀が禁止された。
- 奉行がなくなり警察と裁判所に変わった。
- お金の制度が変わった。
- 株式会社が出来た。
- 言葉が統一された。(標準語ができた。)
- 暦が変わった。
風俗
- 着物から洋服に変わった。
- 丁髷が禁止された。
- 公衆浴場の混浴が禁止された。
- 入れ墨が禁止された。(戦後に合法化された。)
ざっと思いつく限りでもこれだけあります。
明治になってから日本は西洋文化に舵を切ることになり、これまでの生活が徐々に変化してゆくことになりました。
中でも大きな変化だと思うのが、『時間』の概念が変わってしまったことかもしれません。
社会システムを西洋式に変えるには、江戸時代までの時間の流れでは上手く機能しないのは当然で、明治政府はこれまでの日本人に慣れ親しんだ暦を西洋の暦に変えてしまいました。
つづく