「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」
ご存知俳人松尾芭蕉の「おくの細道」の冒頭の文章である。
現代語訳にすると「月日は永遠の旅人であり、過ぎてはやってくる年も、また旅人である。」である。
松尾芭蕉は弟子の河合曾良と日本全国を行脚した事で知られています。
その訪れた場所の一つに埼玉県草加市が有ります。
草加市には南北に流れる綾瀬川が流れていて、一昔前には『日本一汚い川』と呼ばれていたこともありました。
最近は水質が良くなって来たそうです。
川沿いには数キロに渡って松の木が植えられていて「草加松並木」と呼ばれて市民の憩いの場所になっています。
今日は獨協大学前駅から徒歩4〜5分ほどの場所にあるお休み処「漸草庵 百代の過客」に訪れてみました。
ここは草加文化会館の敷地内にあり、市民が和の文化・芸術に親しみ、また市内外に情報発信する施設で和室や茶室があり、日本文化や芸術に関する目的で部屋を借りることが出来ます。
木造平屋建ての数寄屋建築物で和を感じることの出来る趣きのある建物です。
その施設の入口を入ると、和菓子と抹茶を頂くことが出来るお休み処が有ります。
和菓子と抹茶のセットで500円でいただくことが出来ます。
今日の和菓子は『もみじ』です。
ほんのりと紅色に染まった和菓子は控えめな甘さです。
抹茶は狭山抹茶の「明松(みょうしょう)」で柔らかな口当たりと甘い香りが特徴の抹茶です。
普段滅多にいただかない抹茶も偶には良いもんだと感じながら暫しの休憩。
然し11月だと言うのに真夏の様な暑さだ。
松並木沿いには「まつばら綾瀬川公園」があり、子供やワンちゃん連れの人達で賑わっています。
とても広い公園で日差しを遮る物が余り無いので今日のような日はとても暑く感じる。
松尾芭蕉も訪れた草加宿。
日本の道100選に選ばれた松並木を観た後は「漸草庵 百代の過客」に立ち寄って見ては如何でしょうか。
意外と穴場なお休み処でした。