JR四ツ谷駅から神楽坂を少し上がり脇道に入った処にふぐ料理と新潟のお酒を楽しめる「てんたけ」さんがあります。
建物は一軒家で如何にも料理屋さんと言った佇まいである。
店内はカウンター4席、4席テーブル☓2、小上がり4席掘りごたつ☓2の20席と丁度良いサイズ感の小体なお店です。
何故かこれくらいの箱のお店が居心地が良い。
外観は古めかしい印象だが、中はデザインこそ古いが至って綺麗である。
入口上に取り付けられた空調機がこのお店のサイズに似合わず途轍もなく大きいのに驚いた。
実際こんな大きな空調機を見たのは初めてである。
相当強力に効きそうだ。
こういったお店のカウンターは常連さんの指定席になっていることが多いが、このお店も例に漏れず常連さんで犇めいている。
皆さんお年を召された方たちでご近所のご隠居さんといったところか。
なるほど自分も歳を取ったら家の近所にこんな感じのお店が有ると良いなと思う。
さて、メニューを見てみるとテーブルの上にはお酒と肴のメニューがあり、後は壁にお勧めのメニューが掲げられている。
先ずはお酒のメニューから、角ハイがあったので迷わず注文。
お酒に関してはビール、日本酒、ウイスキー、サワーと取り揃えてはいるが銘柄はそんなに無い感じがする。
ただ日本酒に関して言えば、新潟の地酒を何種か取り揃えているのが特徴だろうか。
尤も地酒以外は白鷹くらいしか無いので新潟の地酒専門店みたいなものた。
新潟県は日本でも一ニを争う日本酒の消費量で蔵元の数でも日本一多い県で知られている。
その中から菊水、八海山などメジャーな銘柄を純米から大吟醸まで5、6種類ほどおいてある。
新潟の地酒好きには良いお店だと思う。
お酒と一緒にお通しが出て来た。
玉子、穴子の白焼き、もずく酢の3品。
料理の方は、先ずはお刺し身の盛り合わせを注文する。
一人前1680円で赤身、鰤、縞鯵、生たこ、とり貝、炙り帆立と盛りだくさんだ。貝まで入っていてこの値段ならお得感がある。
ちょっと変わった料理は無いかと探して見るとどじょう料理があった。
これは相方がパスということで注文せず。
変わりに牡蠣の昆布締め焼きというのがあったのでこちらを注文することにした。
いざ、食べてみると昆布締めと言うほど昆布の風味は感じられず、単に昆布の上で焼いた牡蠣を食べている感じだ。
牡蠣を焼くと昆布締め感が薄くなるのだろうか。
まあ、牡蠣の出汁が出て美味しいのは間違いないのだが。
全体的にメニューのほうはこれと言って食指が動くものが余りなく、何処のお店でも食べられるようなメニュー構成で、料理自体は美味しいのだからメニューに記載するネーミングで少しは変わるのてばないかと感じた。
ふぐ料理が6000円〜コースで頂ける。2コースあり、違いはふぐの唐揚げが付くか付かないかだけのようだ。単品でも頼めるがコースにしたほうが色々と楽しめこの値段ならお得感がある。次回機会があれば挑戦してみたいと思う。
本日はご馳走さまでした。