日本には春夏秋冬の四季があり、その季節になると様々な野菜や果物や魚介類が旬を迎えます。それら食材は、一年を通してエネルギーが高く栄養豊富で、何よりも一番美味しく頂ける時期です。旬の食材を食べることで地球のエネルギーの循環サイクルに乗っかり、栄養価の高い食材を摂ることが出来ます。そうすることでいつまでも健康を維持することが出来るのでないかと考えます。では、睦月にはどんな旬の食材があるのでしょうか。
ホタルイカ
春の訪れに伴ってこの季節で外せない食材ごホタルイカ。
ホタルイカは主に日本海側で多く獲れるイカで特に富山県のホタルイカか有名です。
中でも滑川市では「春のホタルイカ祭り」が毎年行われています。
このお祭りで興味を引くのが「ホタルイカ音頭」と「ホタルイカ目玉飛ばしコンテスト」です。
特に目玉飛ばしコンテストはちょっと想像がつかなくて一度見てみたいと思いました。
あんな小さなホタルイカの更に小さい目玉、どうやって飛ばすのでしょうか。
興味があります。
そんなホタルイカはボイルしたものが主流ですが沖漬けや素干しなどお酒の肴に良く合う食べ方も有ります。
お刺身で食べる場合は、寄生虫の問題で生で食べないように注意喚起されてます。
そんなホタルイカですが健康に良い栄養素がギッシリ詰まっているのでこの旬の時季を迎えたホタルイカは積極的に取り入れたい食べ物の一つですよね。
ホタルイカの栄養素と健康効果
ホタルイカは、見た目の可愛さとは裏腹に、滋養たっぷりの“春の小さな栄養庫”。
特に内臓ごと味わう沖漬けなどは、栄養面でも理にかなった食べ方です。
1. タウリン(疲労回復・肝機能サポート)
ホタルイカはタウリンを豊富に含んでおり、疲労回復や二日酔い予防に効果的です。肝臓の働きを助けるため、飲酒時のおつまみに理にかなっています。
2. ビタミンB群(代謝促進)
ビタミンB2、B12が多く含まれ、糖質・脂質・たんぱく質の代謝を助けます。特にB12は赤血球の形成や神経の健康に関与し、貧血予防にも効果があります。
3. DHA・EPA(血液サラサラ効果)
ホタルイカの内臓にはDHA・EPAが含まれ、動脈硬化や高血圧の予防に役立ちます。脳の働きを助ける作用も期待され、認知機能の維持にも一役買います。
4. 鉄分・亜鉛(貧血・免疫力サポート)
鉄分が多く、特に女性の鉄分補給に良いとされています。亜鉛も含まれており、免疫力アップや味覚の維持にも関与します。
5. ビタミンA(目の健康・粘膜保護)
ホタルイカの肝(ワタ)にはビタミンAも多く、視力維持や皮膚・粘膜の健康に有効です。
ホタルイカを使った料理
ホタルイカを使った料理をいくつかご紹介いたしましょう。春の海から届くこの珍味を、さまざまな形で愉しんでいただければ幸いです。
ホタルイカの酢味噌がけ
ある春の夕暮れ。芝浜の魚屋から、艶やかなホタルイカが手に入ったとなれば、まずは酢味噌でいただくのが道理である。湯気の上がる鍋にさっとくぐらせ、色が冴えたところで氷水へ。これを器に盛り、酢味噌をとろりとかける。 ホタルイカのねっとりとした旨みに、酢味噌の甘酸っぱさが絡まり、舌の上で春がほどける。脇に刻んだわけぎでも添えれば、彩りも香りも引き立つというものだ。酒は冷や。気の利いた小盃で、ちびりちびりとやるのが粋である。
レシピ(4人前)
- ホタルイカ(ボイル) … 200g
- わけぎ … 2本
- 白味噌 … 大さじ2
- 酢 … 大さじ1
- みりん … 小さじ1
- 砂糖 … 小さじ1
ホタルイカの沖漬け
宵の口、ひとりで酒を飲むには、手間のかからぬ肴がありがたい。ホタルイカの沖漬けなど、冷蔵庫からそっと取り出し、小皿に盛るだけでよい。 醤油、酒、味醂を合わせた漬け地に、生のホタルイカを沈め、一晩置く。それだけのことだが、身に染み込んだ旨味が奥深く、まさに海の香りそのもの。これに熱い酒を合わせれば、身体の芯まであたたまる。
レシピ(4人前)
- ホタルイカ(生) … 200g
- 醤油 … 大さじ3
- 酒 … 大さじ2
- みりん … 大さじ2
- 生姜(薄切り) … 2枚
ホタルイカと菜の花の辛子和え
春の皿には、山と海を一つに盛るのが趣というもの。ホタルイカと菜の花、どちらも春の顔だ。 菜の花を軽く湯がいて、冷水に取る。ホタルイカは目とくちばしを丁寧に取り除き、さっと湯通しして冷やす。和えるのは、からしと薄口醤油、少量の出汁でつくった和え衣。菜の花の苦みとホタルイカの旨味、それにからしのツンとした香りが重なり、舌も胃袋も覚醒する。
レシピ(4人前)
- ホタルイカ(ボイル) … 150g
- 菜の花 … 1束
- 練りからし … 小さじ1
- 薄口醤油 … 大さじ1
- 出汁 … 大さじ1
ホタルイカの炊き込みご飯
飯を炊く香りが台所に立ちのぼるだけで、腹が鳴るというものだが、それがホタルイカの炊き込みご飯とくれば、たまらぬ。 米を研ぎ、出汁と酒で水加減を調えたところへ、刻んだ生姜、醤油、そしてホタルイカを加える。炊き上がる頃には、部屋中が磯の香りに包まれ、箸を持つ手が待ちきれぬ。小口に切った青ねぎなど添えてやれば、見た目も味も引き締まるというものだ。
レシピ(4人前)
- ホタルイカ(ボイル) … 150g
- 米 … 2合
- 生姜 … 1片(千切り)
- 醤油 … 大さじ2
- 酒 … 大さじ2
- 出汁 … 適量(2合分の水加減に)
- 青ねぎ … 適宜
今が旬のホタルイカ。気の利いた酒と静かな夜が揃えば、まさに春の宴である。