全ての食材には旬ごあります。一年を通して一番美味しく頂ける時期を旬を迎えるといます。
旬の食材を食べると言うことは、収穫量が多く値段が安い。栄養効果があり、その季節の体調不良を良くする効果がある。など旬の食材を食べることによるメリットはあると思います。
さて、弥生にはどんな旬の食材があるのでしょうか。
浅利
江戸時代あさり、しじみは朝早く売り声と共に町中で売り歩いている。主に子供が売り歩いていたそうで当時の子供のバイトだったらしいですね。その売り声は「アッサリ、死んじめえ」と聞こえたそうです。
筆者も子供のころは流石にあさり、しじみの売り声は聞いたことはありませんが、焼きいも屋と豆腐屋は聞いたことあります。
あさりの栄養成分と効果
さて、そんなあさりにはやはり栄養価が高く次の栄養成分を含んでいます。
- ビタミンB12
- 鉄、亜鉛
- タウリン
これらの成分から次の効果が期待されます。
- 動脈硬化予防
- 高血圧の予防
- 貧血予防
タウリンが豊富に入っているので肝臓の機能を良くします。アルコールを飲まれる方には良い食材と言えるでしょう。
アサリの漁獲量も昭和30年代では全国で11万トンから16万トンで推移していたものが昭和58年をピークに今では3万トンまで下がってきたそうです。(京都府立海洋センター調べ)
高度成長に伴う開発で年々干潟が少なくなってしまった事が影響しているようです。
ハマグリに至っては、水質環境が悪いと生息できないようなので全滅だそうです。スーパーで出回っているハマグリは中国、韓国からの輸入です。
アサリもこのままで行くと将来ハマグリと同じ運命を辿るかもしれないですね。
あさり料理
和食、洋食と幅広く食材として利用されているあさりの代表的な料理は、ざっと次のようなものがあります。
- 味噌汁
- あさりの酒蒸し
- あさりバター
- 深川めし
- ボンゴレパスタ
- クラムチャウダー
特に汁物にすると旨味成分や栄養成分が流れ出ますので汁まで飲んだほうが予防効果は高いと思います。
深川めしと云うと、池波正太郎の描く時代小説「鬼平犯科帳」や「剣客商売」などに良く登場します。読んでるだけでお腹が空いてくる描写は正にグルメな池波先生の真骨頂といったところでしょうか。
本日は「あさりと小松菜のお浸し」です。
あさりを酒蒸しにして剥き身にします。小松菜はさっと茹でて岡上げにしておきます。
タッパに茹でた小松菜とあさりの剥き身を入れて出汁を注ぎます。そこに醤油をほんの少し入れて浸しておきます。暫く浸しておいて味が染み込んだら頂きます。
小松菜の他にも菜の花も美味しく頂けます。是非試してみてください。