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リモートワークでわかったこと。
リモートワークを実際に経験してみて一番感じたのはやはり毎日の通勤から解放されたことでしょうか。
当初は時差通勤で比較的混雑していない状況での通勤で、往復2時間以上の通勤時間で比較的混雑しない状況での通勤でも、これが無くなったことによる苦痛からの解放は素晴らしいことだと感じました。
大雑把に1日の行動を分けるとしたら、1/3は寝てる、1/3は仕事、1/3はプライベートとなりそのプライベート時間でも通勤時間に割かれてしるし、ましてや残業があればプライベート時間なんて1/3も有りはせず、況してや本当に自分のために使える時間なんてほんの僅か。通勤時間が無くなっただけでも1日に使える時間が増えるのでこれは有意義に使いたいと思いました。
リモートワークでの仕事で大丈夫?
実際、普段会社のデスクで仕事をしていてそれか自宅が職場に変わって同じように仕事が出来るのでしょうか。
結論から言ってしまえば出来ます。但し、業種や職種によってです。対人でのお仕事や工場で働く人は難しいかと思いますが事務職や営業職であれば、リモートワークの環境さえ整えられれば問題なく普段と変わらずに働くことができます。
ただこれは出来るか出来ないかの話しであってやるやらないかは別問題だと思います。
何故なら労働環境が整っていても労働条件が以前のままでリモートワークに対しての労働条件が整っていないと労使共に難しいかもしれません。
今回はコロナの状況で急速に復旧し出した感が有りますが、労働条件については会社でまちまちのようです。
例えば、在宅勤務の場合は、時間外勤務を禁止して一切残業代を出さない会社もあれば、時間外勤務も出来て残業代が出る会社もあると聞いています。
また、通勤交通費は定期券は解約すると言った会社もあれば、以前のまま支給されている会社もあるようです。
ともあれこれからリモートワークが定着し出したらリモートワークに対応する労働条件が標準化されてくるのではないでしょうか。
学生の会社を選ぶ新たな基準が生まれてくるような気がします。
Web会議システムはZOOM Teams Webex辺りが良く使われている?
リモートワークで良く使われるのがweb会議システムです。良く耳にするのがTeams、Zoom、Webexなどです。何れもTV会議システムに比べると導入費用も格段に安く、気軽に始めることが出来ます。
ノートパソコンがあれば、何時でも何処でもネット環境に繋がってさえいれば始めることが出来ます。
また、仕事以外でもオンライン飲み会などプライベートでも利用されて瞬く間に市民権を得た感じがします。
他にもSkypeやMeetなどのシステムもあります。
私はTeamsを良く使うのですがOutlookと連携しているのでメールやスケジュールと減少連動してるため使い勝手は良いと感じています。GoogleのMeetは使ったことはないですが、Gmailを利用している人は恐らくTeamsと同じように連携が取れていて使い勝手が良いのだろうと思います。
営業職や事務職などの勤務スタイルが大きく変わった
このように今や会社に出社せず、人とも直接会わずともリモートで何とでも出来てしまう環境がもはや整ってしまっている。
もはや時間と場所からの解放である。
営業も直接クライアントに出向かなくてもWeb会議システムで済んでしまう。出張も極力リモートで済ませるようになってきて、リアルで人に会う機会がメッキリ減ってきている人も多いのではないだろうか。
昔昔々高度成長期の映画で、森繁久彌演じる社長シリーズに出てくる出張シーンのようなことは最早古き良き時代の昔ばなしとなってしまうのだろう。
そして、テレビコマーシャルで照英演じるオールド営業マンのヒラメ筋もこの先大きく育たなくなってしまうのだろうか。
こんな風に働き方がこれまでとは大きく変わってくると会社自体の在り方も変わって来るのだろう。
そもそも会社に出社する人数が少なければオフィスを縮小することができます。早速この動きに連動してか事務所の縮小、移転のニュースがテレビで取り上げられてました。
会社としてもリモートワークを取り入れることにより、出社する人員が減りオフィスのスペースを小さくすることができます。また立地もそこまで拘らなければ都心に近くもっと家賃の安い事務所でも良いはず。社員に支払う通勤交通費も少なくなる事から会社負担の社会保険料も減額になるので経営コストはこれまでに比べて負担減になるのではないでしょうか。
なので浮いたお金で賃金アップをするなどの対応をしてくれる会社は良心的な会社だなと思います。
自宅が仕事場になって家族と接する時間が増えてくる。
会社に出社しないで自宅で仕事をするといことは、それだけ家族と触れる時間が多くなってくる訳ですが、そうなってくるとこれまでは仕事一辺倒でなかなか家族と触れ合いを持てなかった人も家族との触れ合いが少なくとも以前よりかは持てるようになってきます。
今までは粗大ゴミのように扱われてきたお父さんたちも仕事をしている姿を家族に見せれば少しは威厳が出てくるかもしれません。
また、普段は地元にいて仕事をするわけですからこれからは地域のコミュニティも重要になって来ると思います。
向こう3軒両隣がお互い名前も顔も知らない現代において、もうそんなことは無くなって来るのでしょう。
もしかしたらこれからはの世の中は昭和40年代以前の日本人のコミュニティが甦ってくるかもしれません。
そしてこれからは世界経済が落ち込み大恐慌がやって来ると予想されています。
そうなってくるとこれまで出来ていた贅沢や娯楽が出来なくなってきます。益々人々は質素倹約に努め、家族中心の生活になるのでしょうか。
そうなってくるともしかしたらこれはある意味少子化に歯止めがかかるかもしれません。
何せ娯楽が無くなり何処にも遊びに行かないような生活スタイルに成るわけですから。
それに昔から貧乏人の子沢山と云う諺があるくらいですからね。
果たしてどうなることでしょうか。
やがて親子三世代、サザエさんと同じように大家族で住むようになる?
さて、子供が段々と増えてくると、今度は子供の面倒を見なければならなくなります。
相変わらず家計の経済的状態が思わしくないとなると、高度成長期とは逆の現象が起こってくるかもしれません。
高度成長期にはあちこちに団地が建てられて其まで大家族中心だったのが核家族に成り出しました。
沢山の子供の面倒を見るのに一人では大変です。況してやベビーシッターなど雇うお金もありません。そうなるとお爺ちゃん、お婆ちゃんの出番です。
身内ですからお金も掛かりません。一緒に済むことによって子供の面倒を見てくれるだけではなく。その他のことも家事や食品、日用品など一緒にしてしまえば経済的、肉体的、時間的にも少なからず恩恵を受けることだろうと思います。
そこでここでも昔から日本にあった大家族制度の復活です。
こうなってくると、仕事はリモートワークで場所を選ばずどこでも出来ると云うことは、東京などの大都市に居る必要もなくなります。
今まで地方都市でしか出来なかったこともその土地に移り住むことが出来るようになります。
そうなってくると地方の過疎化問題も何となく解決の糸口が見えてきそうな予感がします。
各自治体は魅力的な提案をして大都市からの人口の流入を促せば良いかと。
大都市から大家族がなん世帯も同じような趣味や考えの人が集まって来たら、そこの集落は一つのコミュニティが形成されてくるでしょう。
昭和61年から始まったバブル景気により地方都市の開発が進み、其までは地方地方で特色のあった景観も金太郎飴のような何処に行っても見たことある風景になってしまいました。
それが、各地方で特色を出すことにより魅力的な都市となるこことでしょう。
そう、それはその昔江戸時代の潘のような感じになるのでしょうか。
江戸時代の潘は、明治に入り廃藩置県と言って今の県に変わりました。明治以前の日本は幕潘体制を採っていて大名に領地を与え自治を任せていました。それは今の県とは違ってかなり独立した一つの国のような感じです。
それは当時の出身地を聞く言葉にも現れています。現代の人は「出身はどこですか?」と尋ねますが、当時は「お国はどこですか?」と尋ねます。
ともあれ仕事場に縛られなくだけで地方都市が次第に豊かになってきそうな予感がします。
さてさて、コロナウイルスが撒いた今回の騒動で私たちの生活スタイルが少なからず変わろうとしています。
これから、第二波、第三波が予想されるなか果たしてどのような世の中になって行くのでしょうか。コロナに負けず最後まで見届けたいものです。