消費税が8%から10%へ引き上げられると共に「キャッシュレス・消費者還元事業」始まり、電子マネーやクレジットカードで決済で決済すると最大5%のポイント還元が受けられる制度です。残念ながらこの制度の延長はなく6月で終了となるようです。
マイナポイント事業始まる
2020年7月から2021年3月末までの期間でこれに変わる新たな制度が始まるようです。
それは、「マイナポイント事業」と言い「マイナンバーカード」と「キャッシュレス決済」を組み合わせた制度で、最大25%のポイント還元(上限5000円)が受けられると言った制度のようです。総務省がキャッシュレス決済事業と行ういます。
そう、これはマイナンバーカードとキャッシュレスの両方を普及させたいと言った思惑のある新し制度です。
マイナンバーの普及率は2020年1月20日現在15%(1910万枚)です。(朝日新聞DEGITAL調べ https://www.asahi.com/articles/ASN353GM1N2WUUPI002.html)
一方キャッシュレスの普及率は2020年の経済通産省のレポートによると20%にとどまっているようで、どちらもまだまだ広く世間に普及しているとは言えない状況であることは間違いないようです。
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/cashless/image_pdf_movie/about_cashless.pdf
こういった背景から両者を紐づけて普及させようと言った狙いがあるよです。
多種多様なキャッシュレス決済方法に比べ、いまいちな普及率
キャッシュレスに関しては、昔からあるクレジットカードに加えて最近では電子マネーやデビットカード、QRコード決済など様々なキャッシュレス決済方法が登場してきています。いったい消費者にとって何が良いのか良く分からない状況となってきています。
筆者が考えるキャッシュレスはクレジットカード2枚(国際ブランドは別のもの)と交通系の電子マネー(SUICAやPASMOなど)一つあれば十分だと思います。
クレジットカード1枚だと利用したいお店がそのブランド加盟店じゃない場合があります。別な国際ブランドをもう1枚持っていれば使えるお店の範囲も広がるので安心です。電子マネーは交通系のにしておけば、電車・バスなどの乗り物から普段のお買い物まで幅広く利用することが出来ます。
クレジットカードや電子マネーを利用するハードルは、人にもよりますが、よほど借金しているとか、ブラックリストに載ってしまったとかじゃない限り、それほど利用するのにハードルは高くありません。
全然普及していないマイナンバーカード
しかしマイナンバーカードについては若干ハードルが高いような気がします。
申請してから手元にカードが来るまで1か月から2か月ほどかかります。申請方法は市役所へ出向くか、スマートフォンから申請するか、一部の証明写真機からでも申請することが出来ます。
また、マイナンバーカードの管理も大変でマイナンバーカードに設定するパスワードは他人に知られないよう厳重な管理が必要です。
そして、給付金などオンラインで受け取るためにはパソコンとマイナンバーカードを読み取るためのカードリーダーが必要になって来ます。もしくはNFC機能付のスマートフォンが必要になります。
クレジットカードに比べると取得するまでの期間が長いことや市役所へ出向かなくてはならない、パソコンやカードリーダーが必要。などなど取得までのハードルが高いですね。ましてや高齢者やパソコンに疎い人はマイナンバーカードの取得する人はいないんじゃないでしょうか。
そんな時間と手間の掛かるマイナンバーカードは先にも書きましたが15%の普及率にとどまっています。更に2021年3月からは健康保険証の代わりとしても利用することが出来るようになります。
どちらも普及率においては低空飛行を続けているマイナンバーカードとキャッシュれすですが、今回の還元率は物品購入金額に対して25%、上限額が5000円までとなってます。結構魅力的な還元率を打ち出してきて是が非でも普及率を上げたいということが覗えます。
マイナポイントとはどんなポイントなの
こんな魅力的なポイント還元率の恩恵は誰でも受け取ることが出来ます。
マイナポイントとは、マイナンバーカードを取得して自分の利用したいキャッシュレス決済業者を一つ選択します。そこで決済された金額に対してマイナポイントが付与されます。そして付与されたポイントを使って今度はお買い物をすることが出来ます。
しかし一つ注意が必要であくまでも予算有りきのマイナポイント事業のため、予定していた予算に到達したら終了ということですので、興味がある方は早めに着手した方が良いでしょう。
マイナポイントを受け取るには
1.マイナンバーカードを取得しよう。
先ずマイナンバーカードが無い人はマイナンバーカードを取得しましょう。
取得するまでには1か月から2か月かかるので今すぐにでも申請したほうがいいでしょう。マイナポイントを受け取るには先ずマイナポイントの予約が必要になります。すでに予約は始まっていて2020年7月からマイナポイントを付与するキャッシュレス決済サービス業者を登録することが出来ます。このマイナポイントの予約にマイナンバーカードが必要になってきますのでマイナンバーカードが無い場合は直ぐにでも申請したほうが良いかと思います。
2.キャッシュレス決済方法がない人は同時に申し込みましょう。
もしキャッシュレス決済方法を持っていない場合は、お好きなクレジットカードや電子マネーなどに申し込みしなけれなりません。電子マネーは申し込んでから比較的早く利用することが出来ますが、クレジットカードは種類によってですが最短でも1週間かかりますのでこちらも出来るだけ早めに申し込んだほうが良いかもしれません。
但し、クレジットカードの場合、審査があるので申し込んからと言って必ず取得できるとは限りませんので注意が必要です。
3.マイナポイントの予約をする。
既にマイナンバーカードをお持ちの方はマイナポイントの予約をします。また、申し込んでいたマイナポイントが届いたらマイナポイントの予約をすることができます。
予約方法は、パソコンやスマートフォンから予約専用アプリをインストールして自宅から予約することが出来ます。また各地に設置してある支援端末でも予約手続きができます。
予約することにより「マイキーID」が自動で割り振られることになります。
この手続きはあくまでも予約のみです。この「マイキーID」を取得することにより2020年7月以降にキャッシュレス事業を選択することが可能となります。
4.キャッシュレス事業を選択する。
無事マイナポイントの予約が完了したら2020年7月からキャッシュレス事業を選択することが出来るようになるので利用したい業者を選択しましょう。
まとめ
今回のポイント還元は、マイナンバーカードの取得と言ったとても高いハードルがあります。なのでどこまで利用する人がいるかは若干不透明ですが、物品購入に対して25%のポイント還元(上限5000円)は結構魅力的ではありますね。
また予算内で打ち切りなのでポイント還元を受けたい人は早めに動いた方がいいでしょう。以前AUPAYが「誰でも毎週10億円!もらえるキャンペーン」を実施した時は1日2日でその週の上限金額に達してしまったほどの人気でした。
今回はそこまでの人気になるかどうかはわかりませんが、すでにマイナンバーカードを持っている人で興味のある方は直ぐにでもマイナポイントを予約することが可能なので予約してみては如何でしょうか。
総務省はマイナンバーカードの普及率を上げたいと言った思惑があるものの、手続きが煩雑なのとマイナンバーカードの管理が大変なのと、そもそもマイナンバーカード自体持ちたくないと言った人もいて今回のマイナンバーカード還元事業でどれくらい普及するかはわかりませんが、現状持っている人しか恩恵がないようであれば、2020年6月で終了する「キャッシュレス・消費者還元事業」を引き続き延長でも消費者としては良かったんじゃないかと思うし、そもそコロナの影響や米中新冷戦で経済の冷え込みで経済が悪化してきた場合は、このようなポイント還元ではなくて消費税を5%に引き下げるといっそのこと廃止するとかした方があまねく国民にたいして平等に還元できる制度ではないのではないだろうか。
特にマイナンバーカードを作ることに抵抗が無い方は、これを機会にマイナンバーカードを作って25%のポイント還元を享受してみてはいかがだろうか。