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中学校までは外国語より表現力豊かな日本語をしっかり學ぼう。漢字、平仮名、カタカナと、日本語は何でこんなに文字の種類があるのだろうか。

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漢字が日本にやって来た

普段何気なく読み書きしている漢字っていつ頃から日本で使われるようになったのだろうか。

学校で教わったのは概ね次のように覚えています。

『日本には元々文字がなく中国から漢字が伝来して日本人も使うようになった。』

ではいつ頃伝来したのか。

1世紀頃、4世紀後半、5世紀頃と諸説あるようですが少なくとも今から1000年以上も昔から漢字は日本で使われて来てたようです。

伝来当時は一部の上流階級や知識人たちだけが使っていたと思いますが、今では日本人の90%以上の人が当たり前に漢字を読み書きすることが出来ています。

漢字には幾つもの読み方がある

この漢字が日本で使われるようになってから面白いと思うのが、日本の漢字には「訓読み」と「音読み」の二通りあると言うこと。

ここで日本以外で漢字を使用している国を見てみるとどんな国があるのでしょうか。

中国は勿論のこと、台湾、韓国、北朝鮮、ベトナムがそうで、東南アジアの地域が漢字を国字として使っていました。「いました」と言うのも、このうち今でも漢字を使っているのは台湾だけで、ベトナムは既に漢字をやめてしまっています。韓国も既に漢字教育をやめてしまったので若い人は漢字を書くことが出来ません。北朝鮮も同様ですが漢字教育を復活させたようなことがwikiに記載されています。

なので漢字を今でも国字としている国は僅か3ヵ国、少ないですね。

そんな風前の灯火の漢字ですが、日本と中国、台湾とはちょっと違った漢字の使い方をしています。と言うか日本が独特な使い方をしているんですよね。

それは先でも述べたように日本の漢字の読みには「訓読み」と「音読み」があるということ。

一つの文字に幾つもの読み方がある文字を使う民族は日本以外ありません。

中国や台湾、そして既に使われなくなった朝鮮半島の国とベトナムなど元々は漢字を使っていたの国々でも発音は一字一音です。

例えば「山」と言う漢字の中国語の今の読み方(ピンイン)は「シァン」です。これ以外の読みはありません。

これが日本だと、「サン」「セン」「やま」と読み方が3つもあります。

これは何故かと言うと、日本に漢字が入ってくる以前から日本には独自の言葉がありました。

当時の日本人は、この中国から来た漢字の意味を私たちが普段使っている言葉に当てはめて使いました。

中国で使っている「山」という漢字の意味は、日本では「やま」だね。じゃあこの漢字は「やま」と呼ぼう。

で、中国では何て発音してるの?

「セン」「サン」だよ。

そうなんだ、じゃあ、こっちの発音も覚えちゃおう。

ってな具合で当時の日本人は漢字に大和言葉を当てはめて使い出しまた。

もうこの時点で当時の日本人はバイリンガルですよね。

あれ?

ここまで読んで一つ疑問が湧いて来ませんか?

先程日本意外の漢字圏では一字一音だって言いましたよね。

はい、そうです。中国での漢字は一字一音で読み方は2つありません。

じゃあ何で「セン」と「サン」2つの読み方が、あるんですか?

おかしいですよね。

それは中国の漢字の発音が時代によって違うからなんですね。

そう、「セン」が呉の時代の発音で、「サン」が漢の時代の発音なんですね。

何で時代によって発音が違うと言うと、日本と違って中国大陸では易姓改革で統治者が変わるからなんですね。

易姓改革はそれまでの文化が無くなり統治する民族の文化に置き換わる改革なので必然的に漢字は残るけれど発音はその民族の発音に変わってしまうんです。

中国で北京語、広東語なとあるのは方言じゃなくて民族が違うから言葉が違うだけなんですね。

話しが脱線したので元に戻すと、当時文化文明の最先端を走っていた中国をお手本とするためには向こうの文字がわからないと何も吸収することが出来ない訳で、それで日本に漢字を輸入することになるんですが、長い歴史の間にその時代時代の発音が今日の音読みとして残っているんですね。

で、ここから凄いのが日本では中国の漢字文化を全て受け入れてないということ。

無い漢字は創っちゃえ

日本は元々独自の文化を築いていたので漢字文化その物を採り入れる必要は無かったんですね。

背景として話し言葉である大和言葉があったので、単に文字だけ借りて使えば良かっただけなんですね。日本で使っている意味に近い文字を借りてきて使い、日本にある言葉で中国には無い文字は自分たちで作りました。

因みに日本で作られた漢字のことを国字と言って代表的なところだと「畑」「笹」「峠」「躾」などがそうです。

という訳で日本では、漢字の読み方が中国本来の音である「音読み」と日本にもともとある言葉を漢字に当てて読む「訓読み」の二通りの読み方があるんですね。

一つの文字で何通りもの発音があるなんて日本以外では無いんじゃないでしょうか。

昨今のキラキラネームの場合、英語の意味を漢字に当てて読ませるといった名前も登場してきているようで、良いか悪いかは別にして日本人のイマジネーションは凄いものがありますよね。

さて、時代は平安時代に入ると漢字は更に進化していきます。

丁度この時代、唐の衰退もありそれまで行ってきた遣唐使を菅原道真が中止を決めて以降、日本は外国との交流が殆んど無くなりました。実質鎖国状態にあったのが平安時代になります。またこの時代は日本文化が発展した時代でもあります。

では日本に入ってきた漢字は、平安時代を迎えてどのような変化を見せたのでしょうか。興味が湧いてきますね。

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