伊豆の修善寺と言えば、豊かな自然と歴史的な名所が点在する観光スポット。その中でも「独鈷の湯」の周辺は、訪れる人々を魅了する多くのお蕎麦屋さんが軒を連ねています。今回はその中でも、地元で評判の「独鈷そば大戸」に足を運び、ランチを楽しんできました。観光地らしい風情が漂うこのエリアは、平日にもかかわらず、観光客で賑わいを見せています。
そもそも「独鈷の湯」って?
訪れる前に少し調べてみると、「独鈷の湯」には空海(弘法大師)にまつわる由来があることがわかりました。大同2年(807年)、修善寺を訪れた空海が、病気の父を川で洗う少年の孝行に心を打たれ、持っていた独鈷杵で川の岩を打つと、そこから霊泉が湧き出たと言われています。その湯に浸かると、父親の病はたちまち癒え、このことが温泉療法の始まりとされています。現在、この「独鈷の湯」は入浴禁止となっていますが、夜中にこっそりと入るツワモノもいるとか…。
修善寺温泉は、伊豆最古の温泉と言われ、その歴史の深さを感じることができます。こうした背景を知ると、観光地としての修善寺の魅力が一層引き立ちます。
と言うことで湯治発祥の湯と言うことがわかります。
現在は入浴することが禁止されていますが中には夜中にこっそりと入りにくる猛者もいるとか。
ここ修禅寺は平日にも関わらず多くの人で賑わっています。新型コロナの影響もここへ来て無かったかの様です。
徐々に通常の生活に戻ってきた感じがします。
では観光する前に先ず腹拵えと言うことでいざ「独鈷そば大戸」さんへ。どんな感じのお蕎麦でしょうか楽しみです。
しかしネットで調べているとこの界隈にはお蕎麦屋さんが何軒もあり、しかも何処も美味しそうで選ぶのに悩みますね。
「独鈷そば大戸」へ、いざ!
観光前に腹ごしらえをしようと選んだのが、「独鈷そば大戸」です。ネットで調べたところ、このエリアには魅力的なお蕎麦屋さんが数多く存在し、どこも美味しそうで選ぶのに苦労しました。しかし、「独鈷そば大戸」は、その名物の蕎麦と共に、付いてくる一本の山葵(わさび)が気になり、迷わず訪れることに。
本わさびが主役の蕎麦体験
「独鈷そば大戸」では、各テーブルに一本の本わさびが付いてきます。自分でおろして味わうわさびの風味は格別で、程よい辛味が鼻をくすぐり、蕎麦の味を一層引き立てます。お蕎麦が提供されるまでの間、夢中でわさびをすりおろし、その香りと辛味に期待が高まります。余ったわさびは、持ち帰り用のビニール袋を用意してくれるので、自宅でも楽しむことができます。
独鈷ざるそば
今回注文したのは、「独鈷ざるそば」。桶にざるが敷かれ、その上に美しく盛られた蕎麦が登場します。細く切り揃えられた蕎麦は、食べやすい長さに調整されており、一口食べると蕎麦の香りが口いっぱいに広がります。ただ、少し茹で過ぎていたのか、コシが少し物足りないのが残念。しかし、これはその日だけのことかもしれません。
蕎麦だけでなく、セットで付いてくる料理も魅力的です。山芋とろろ、小皿料理(がんも、かぼちゃ、味噌きゅうり、茎の漬物)、お新香といったバラエティに富んだメニューが並び、これで1,320円というコストパフォーマンスには驚きました。特に、山芋とろろを蕎麦にかけて楽しむのは、一味違った贅沢な味わいでした。
出汁は節、醤油両方感じられる少し濃い目の出汁です。蕎麦湯は透き通った蕎麦湯でした。修善寺の水が良いのか美味しい蕎麦湯でした。
シンプルなメニュー構成
メニューは非常にシンプルで、「独鈷かけそば」(1,320円)と「独鈷ざるそば」(1,320円)のみ。天ぷらや鴨などの豪華なメニューはありませんが、その分、純粋に蕎麦の味を楽しむことができます。蕎麦の追加(550円)や大盛り(220円)など、オプションも充実しており、自分好みにカスタマイズできるのも嬉しいポイントです。
店内の様子と気になるポイント
店内は、4人席が6テーブル、2人席が1テーブル、そして6人が座れる座敷の小上がりがあり、観光地らしく平日でもすぐに満席になるほどの人気ぶり。休日はさらに混雑が予想されます。お手洗いは地下にあり、和式・洋式別になっている点も珍しいですね。今時、和式を残しているお店は少ないので、試してみるのも一興かもしれません。
修善寺観光の締めくくりに
修善寺を訪れた際に、是非立ち寄っていただきたい「独鈷そば大戸」。そのシンプルでありながら味わい深い蕎麦と、風情溢れる雰囲気は、観光の締めくくりにぴったりです。次回訪れる際には、もう一度この蕎麦を味わいたいと思わせる魅力があります。
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