北千住の西口エリア、ちょっとディープな飲み屋街にある立ち飲み屋「タチアタル」にお邪魔しました。こちら、2020年5月にオープンした比較的新しいお店で、入谷の「暮ラシノ呑処オオイリヤ」、北千住の「酒呑倶楽部アタル」に続く3店舗目。どのお店も“立ち飲み×日本酒”というコンセプトで、酒好きの間ではじわじわと話題になっています。
店内はコの字型のカウンターのみで、木目調を基調とした明るく清潔感のある内装。女性ひとりでも入りやすい雰囲気なのが特徴的です。実際、僕が訪れた日も女性客の姿がちらほらと。立ち飲みというとちょっとハードル高めに感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、ここなら安心して楽しめると思います。
そして何よりポイントが高いのが16時から開店していること。周囲の飲食店が17時スタートという中で、一足先に一杯始められるというのは、早めに仕事が終わった日のご褒美にもってこいです。
日本酒好きにはたまらない、気の利いたラインナップ
このお店の魅力はやはり日本酒の品揃え。冷酒・燗酒合わせて10種類前後が常時揃っていて、全国各地の銘酒がグラス(90cc)500円、一合900円と非常に良心的な価格でいただけます。
この日は「春鹿 裏ラベル(奈良)」と「悦凱陣(香川)」をいただきました。春鹿はすっきりとした飲み口で魚介系との相性が良く、特にウニやいくらといった濃厚なネタにも不思議と寄り添ってくれます。対して悦凱陣はキレのあるドライな酒質で、甘味のあるアテに合わせるとその魅力がぐっと引き立ちます。


アテもこだわりアリ。少量で満足できる逸品たち
この日のおすすめメニューからは3品をチョイス。
生ザーサイ
コリコリとした食感が楽しい一品。クセもなく、さっぱりとした味わいで日本酒との相性抜群。口直しにもぴったりです。

雲丹といくらのガーリックトースト
厚切りのバゲットにこぼれんばかりのウニといくら。見た目にもテンションが上がる一皿です。ガーリックの香ばしさとウニのコク、いくらの塩味が三位一体となって、日本酒が進む進む。

あんぽ柿の味噌漬け
意外にもデザート感覚でいただける一品。味噌の存在感は控えめで、甘さが際立っています。日本酒のキレと合わせて楽しむと、ちょっとしたスイーツ気分に。

全体的に、おつまみのラインナップは少なめながらも、ひとつひとつに“酒飲みの心をくすぐる”工夫が感じられます。毎回少しずつメニューが変わるので、リピーターでも飽きずに楽しめるはず。
ふらっと寄れる、北千住の憩いの場
「タチアタル」は、サラリーマンの憩いの場としてはもちろん、飲み歩きのスタート地点にもピッタリなお店。料理にガッツリボリュームがあるわけではありませんが、そのぶん日本酒と向き合う時間をしっかり楽しめる場所だと感じました。
16時開店という使いやすさ、女性ひとりでも入りやすい明るい雰囲気、そしてなにより“気持ちの良い日本酒時間”が過ごせる一軒。北千住で日本酒を楽しみたい夜には、ぜひ選択肢に加えてみてはいかがでしょうか。
店舗情報
店名:タチアタル
住所:東京都足立区千住2丁目62
営業時間:16:00〜24:00
定休日:不定休
外部リンク:食べログ、公式ホームページ
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