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Directcalling for Microsoft Teamsを4ヶ月利用してみて判ったこと。

この記事は約6分で読めます。

Directcalling for Microsoft Teamsを導入して約4ヶ月ほど経過したのでこれまでの使い勝手や不具合などを記しておきたいと思います。

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導入経緯

新型コロナ騒動により在宅勤務を実現する上で固定電話を自宅からでも利用出来る環境を整えるためにどのサービスが良いか検討しました。

元々利用していたOffice365にはTeamsというチャット、Web会議システムがあり、このTeamsはNTTコミュニケーションズの050から始まるIP電話サービスとを組み合わせた「Directcalling for Microsoft Teams」と言うサービスがあるということで比較的初期投資も無く導入し安いと考え導入に至りました。

機能と使用感

IP電話のため一般的なビジネスホンではなく、IP電話機、パソコン、スマートフォンから通話が可能ですが、それぞれ操作方法が若干違うので操作方法を覚える必要がある。

通話品質

音声通話品質は一昔前のIP電話のブツブツ途切れたりすることは無く普通に話せて良好です。

但し、スマートフォンの場合、メールが届く、他の電話が着信するなどすると通知音が鳴るので会話が聞き取りにくくなってしまいます。

保留

保留には「通話保留」と「パーク保留」の2種類があり、前者は通話を一旦保留する場合の機能で、後者は通話を一旦保留して別な電話機から応答する機能です。

「パーク保留」の場合は、二桁の番号が表示されるのでその番号を別な電話機に入力して応答します。

「パーク保留」については初めは戸惑いますが慣れれば問題なく使えると思います。

転送

転送は「取次なし転送」と「取次あり転送」の2種類があります。

転送の場合注意が必要で、操作時は相手側に保留音が流れません。余り長く待たせると通話が切れたと勘違いされ切られてしまう恐れがあります。

しかも「取次なし転送」の場合は必ず転送相手がいる場合じゃいと転送キャンセルご出来ないので注意が必要です。

転送相手が見えない場合は「取次あり転送」をする必要があります。この場合は、音声で取り次ぐかチャットで取り次ぐどちらかですが音声で取り次いだ方が無難かと思います。

機能としては、「パーク保留」が保留音が流れる分、一番安全な取次方法かと思います。

通話グループ

通話グループは予め電話を受けたいメンバーを登録しておくことで「同時着信」「未応答時」などに活用できます。

代理人設定

代理人設定は自分の電話番号での発着信をほかの人に委任出来る機能です。

例えば複数回線があり其々代理人設定をすることで其々の電話番号に掛かって来た電話に出ることが出来、発信の際は、其々の電話番号を選択して相手に通知することが出来ます。

何れにしても運用を考えた場合回線番号毎に専用のTeamsアカウントを一つ用意して、ユーザー名を電話番号若しくは部署名にしてそこに電話を着信させた方が良いかと思います。何故なら誰か個人のTeamsアカウントに着信させた場合、他のグループメンバーにはその人から着信があったように見えるからです。

ボイスメール

営業時間外や一定秒数内に電話に出られない時にガイダンスを流すことが出来ます。

ガイダンスは吹込みの肉声か文字入力によるコンピューター音声のどちらかを選択することが出来ます。

営業時間外や年末年始休暇などのガイダンスへの切り替えは手動で切り替える必要があります。

特に営業時間外にガイダンスを流す場合は毎日の運用となるので面倒くさいと思う人もいるかもしれません。

今後はスケジュール化出来るよう機能改善されれば良いなと思います。

ガイダンスの切り替えはTeamsから行います。

不具合

最後にこれまで起こった不具合に付いて。

スマートフォンから着信音が鳴らない

導入当初、一部のスマートフォン(iPhone)でおとが鳴らなくなりました。

Teamsからの着信は音が鳴ります。

  • 対応としては、次の対応で改善しました。Teamsから一度サインアウトし再度サインインする。
  • Teamsを最新のバージョンにアップする。
  • iPhoneを再起動する。

スマートフォンやパソコンからも着信音が鳴らない。

今度は、スマートフォンだけではなくパソコンにも着信しなくなってしまったデバイスがいくつか出て来ました。

しかも上記対策をしても改善しませんでした。

設定を見直しして、これまで「代理人設定」をしていなく「通話グループ」で運用していたのを「代理人設定」に変更したところ改善されました。

「代理人設定」の利点は複数回線を登録する事に依って発信番号通知を選択出来ることにあります。運用上発信番号を選択出来た方が良い場合は「代理人設定」をすると良いでしょう。

Teamsから外線発信が出来なくなった。

一部のiPhoneである時からTeamsから外線発信が出来なくなりました。Directcalling側、Teams側といろいろ調べましたがなかなか解決出来ませんでした。

但しパソコンでは発信出来てましたので通話に関しての影響は問題なかったので暫くはそのままの状態でした。

結局暫くたってから見直したところiPhone側の設定の問題だと判明。

原因はTeamsアプリの設定で「ローカルネットワーク」がオフになっていたことが原因でした。

何故オフになったかはわかりませんがどこかのタイミングで知らない内にオフにしてしまったのかもしれません。

もし外線発信が出来ない場合は、iPhoneの設定も確認してみる必要があります。

4ヶ月経過してみて

導入から4ヶ月が経過しました。NTTコミュニケーションズ、Microsoftの2社のシステムを利用したシステムは、今のところ従来のビジネスホンのような安定性はありませんでした。

それはMicrosoftの仕様変更もあり、保守契約をしていなければその都度対応を余儀なくされます。これは少なからず今後も発生することでしょう。

TeamsはMicrosoftにとって久々のヒット商品で今後暫くは存続すると思いますので徐々に改善改良され更に使い勝手の良い商品になるかもしれません。

但し、両者の関係が悪化したらこのサービスも終了となるかもしれないとも限りません。となるとこの電話サービス一本に切り替えるのは少々不安もあるので、既存のPBXを残しつつの併用が今のところはベストではないかと思われます。

在宅勤務で携帯電話からの発信をさせたくない場合は、有効なサービスではないでしょうか。

全体的に通話品質は問題無いので機能面がもう少し安定してくれればベストではないでしょうか。

特に女性の多い職場はいくら会社支給の携帯とは言え(個人携帯のところもあるかも?)相手に携帯番号ではなく会社の固定番号で電話が出来ることは安心感があるかと思います。

比較的初期投資が掛からず直ぐに始められるサービスは魅力的ですが、従来のビジネスホンの安定性に少し及ばないのでPBXを止めてこのシステムに置き換えることはまだ早いかと思います。とは言え通信技術の目覚ましい発展に伴って既存の電話回線とインターネットの垣根が無くなってくることは間違いないかと思われます。

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