成田山新勝寺を訪れるなら、忘れてはいけないのが名物のうなぎ。参道には老舗のうなぎ屋が軒を連ねており、どれにしようか迷ってしまうほどです。その中でも、今回お邪魔したのは食べログで高評価を誇る「駿河屋」。成田山最寄りでふっくら香ばしいうなぎが楽しめると評判のお店です。果たしてその実力やいかに?さっそく行ってきました!
成田山とうなぎの歴史
まず「なぜ成田山はうなぎが有名なの?」と思った方に少しだけ解説を。
江戸時代、成田山は「成田詣」で江戸の人々に親しまれた観光地でした。当時の旅は時間がかかるもので、参道には旅籠(今でいう旅館)や料理店が並び、旅人たちの胃袋を満たしていました。成田近郊は利根川や印旛沼があり、川魚が豊富だったことから、自然と川魚料理が発展。その後、江戸っ子の好物だったうなぎが中心になり、次第に成田は「うなぎの街」として知られるようになりました。
さらに、江戸時代の天才マルチタレント平賀源内が「土用の丑の日にうなぎを食べると精がつく!」と宣伝したことが大ヒット。それ以来、江戸の人々の間でうなぎは人気料理となり、成田でもその文化が定着したのです。
山門に一番近い老舗「駿河屋」
今回訪れた「駿河屋」は、成田山新勝寺の山門からすぐという立地が魅力。江戸時代から続く老舗で、元々は旅籠としてスタートした歴史あるお店です。鉄道の発達で日帰り参拝が主流になると、旅籠から飲食店へと業態を変え、今では多くの人が訪れる名店に。

1階はテーブル席、2階は広々としたお座敷で、ゆったりとした空間が広がっています。仲居さんたちの接客も素晴らしく、気配りが行き届いていてとても居心地が良いのが印象的でした。

ブランドうなぎ「共水うなぎ」を使用
駿河屋の看板メニューは、南アルプスの伏流水で育てられたブランドうなぎ「共水うなぎ」。2年かけて四季を体験させながら丁寧に育てられたうなぎは、身がふっくらと柔らかく、焼くと皮目は香ばしく絶妙な食感。タレは下総醤油をベースに三河の「白九重味醂」を使った秘伝の味で、少し甘めですが上品な仕上がりです。このタレがうなぎに絡み、何とも言えない贅沢な味わいを生み出しています。
実食!ふっくら絶品うなぎ
特上うな重を注文して待つこと約25分。ふっくらとしたうなぎがたっぷり乗ったお重が登場しました。香りからして食欲をそそります。

ひと口食べると、皮は香ばしく身はふんわり。脂っぽさはなく、タレの甘さが絶妙にマッチしています。これぞ「うなぎを食べる幸せ」と言いたくなる一品です。追いタレが付いてくるので、自分好みに調節できるのも嬉しいポイント。
待ち時間には、だし巻き卵をおつまみに一杯いただくのもおすすめ。少し甘めで、ふんわりとした卵が口の中でとろけます。お酒が好きな方は、ぜひ一緒にどうぞ。

成田山参拝の際は迷わず「駿河屋」へ
成田山参拝といえば、やっぱりうなぎ。数あるお店の中でも「駿河屋」はアクセスの良さやうなぎの美味しさ、接客の良さで満足度が高いです。迷ったらまず訪れてみてください。特上と普通のうな重の違いは、うなぎの量のみなので、量が多めの特上をシェアするのもアリです。
美味しいうなぎを堪能した後は、参道をぶらり歩いて成田山新勝寺へお参りするのがおすすめ。ぜひ、成田の魅力を存分に味わってみてください。
新勝寺を訪れる際は、ぜひ駿河屋のうなぎをお楽しみください!
店舗情報
店舗名:駿河屋
住所:千葉県成田市仲町359
営業時間:平日11:00~16:00 土日祝10:00~16:00
定休日:木曜日
詳細:駿河屋ホームページ
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