免疫力アップで病気に罹りにくい体づくり
江戸時代(18世紀末)に日本で最初に使われたワクチンは、天然痘のワクチンです。1798年にエドワード・ジェンナーが天然痘のワクチン接種法を発見した後、1800年代初頭に長崎の出島を通じて日本にも伝わりました。1824年、オランダからワクチンの種痘が輸入され、長崎で実施されました。
明治期の19世紀後半になると近代的な予防接種制度が確立されました。
昭和に入ると様々なワクチンが導入され、戦後になると、結核や風疹などの予防接種が普及しました。
幼少期の予防接種を昭和と今(令和)とで比較してみると、昭和は致死率の高い病気を対象に6〜7種類ほどの接種でしたが、現代(令和)では幅広い病気を対象に何と今の子供たちは10〜15種類もの予防接種が行われています。2000年代に入ってからは予防接種の導入が拡大し倍近い数のワクチンを接種しています。
これは本当に必要なワクチンなのだろうか・・・。
年代 | 幼少期に接種する主なワクチン | 特徴 |
1999年ごろまで | ・BCG(結核) ・三種混合(DPT)ワクチン ・ポリオワクチン ・麻疹ワクチン ・日本脳炎ワクチン(地域限定) | 主に重大な感染症を対象 接種数は少なめ |
2000年以降 | ・BCG(結核) ・四種混合(DPT-IPV)ワクチン ・麻疹・風疹混合(MR)ワクチン ・日本脳炎ワクチン ・Hibワクチン ・肺炎球菌ワクチン ・B型肝炎ワクチン ・水痘ワクチン ・ロタウイルスワクチン ・ムンプスワクチン | ワクチンの種類が増加 幅広い感染症に対応 |
免疫力を強化して病気に負けない身体づくり
そして2019年になると世界的に流行した新型コロナ。
ワクチン接種は進んでいますが、その効果の持続期間や変異株への対応はまだ完全には解明されていません。そんな中、私たちの体には元々備わっている「自然治癒力」と「免疫力」が強い味方となります。日々の生活の中で、免疫力を高めて病気に罹りにくい体を作ることが、何よりも大切です。
そしてもし病気に罹ってしまった時の医療費が要りません。経済的面にも効果があります。
結局のところ薬は対処療法でしかなく、私達は薬の力で病気が治ったと思いがちですが、本当のところ人の体は自然治癒でしか治らないので、自己免疫力を日頃から高めて強い体を作り、良質な食事を摂り、体内の毒素を排出することで病気に罹りにくい体を作ることだと感じます。
ウイルスと細菌の違いを知る
まず、ウイルスと細菌の違いについて簡単に触れておきましょう。ウイルスは、細胞の遺伝子が独立したもので、自身では活動できず、細胞に入り込むことで初めて増殖します。一方、細菌は細胞核を持たない原核細胞生物で、独立して活動が可能です。このように、ウイルスと細菌は性質が異なりますが、いずれも微生物の一種であり、私たちの生活環境や体内にも存在しています
発酵食品で免疫力を最大限に引き出す
細菌の役割
発酵食品は、私たちの体に良い影響を与える微生物を多く含んでおり、免疫力を高める力があります。特に注目したいのは腸内細菌です。腸内には、100兆匹以上の微生物が住んでおり、これらが食べ物の消化や病原菌への防御など、私たちの健康維持に大きな役割を果たしています。
そしてこの微生物は腸内で何をしているかと言うと主な仕事は分解です。微生物の種類によって色んな物を分解しています。最終的には水と二酸化炭素に分解されるそうです。そう言えば、良く聞くのは死んだら土に帰ると言いますが、この土に帰るって言葉は実は微生物が我々の体を分解して土にしてくれるからなんですね。
腸内細菌はバランスが大切
さて、人が死んだら微生物が我々の体を分解して土に返してくれますが、生きている間は微生物は違った働きをしてくれます。
腸内細菌は三種類の菌が棲息しています。
- 善玉菌
- 悪玉菌
- 日和見菌
この3つは何れも体内には必要でどれが欠けても体の調子を崩します。3つのバランスが大事だそうで私達の体には無くては成らない菌なんですね。
腸内細菌の主な仕事は、
- 食べ物を消化する
- 外から侵入してきた病原菌などを攻撃する
等の働きがあります。
小腸で食べ物を消化しながら栄養を吸収し大腸で便を作りうんちとして排泄されます。
このうんちが結構大切で気持ちよく排便出来ると身体が軽くなって体調や気分も良くなる気がします。その為には食事が重要で何を食べるか、一日に何食摂るかなど自分に合った食材、回数を見つけることが大切かと思います。
では、腸内細菌を増やすには発酵食品を食べることが良いとされています。
3つの菌をバランス良く腸内で育てて外的からの病原菌を攻撃する体制を整えておくことが必要かと思います。
つまりはお腹の調子を整えることが健康の第一歩だと感じます。
ところで腸の話で面白いのが、最近では幸せホルモンのセロトニンは脳で分泌されるより腸内で分泌されるほうが多いとか、また思考は脳で行っていることは当然だと考えていますが、実は腸自体も独立していて思考していることが解って来たそうです。
人の身体には五臓六腑といって胃や腸など其々重要な役割を持った臓器がありますが実は其々が独立した生命体で其々に意識があるのではないかと思うところもあり、
こうなって来ると生命とは何か、自我とは何かと言った難しい問題になって来るので頭がこんがらがってくるのでこの辺にしておきますが、
意外と自分の意思で行動しているように見えても案外各臓器や体内に住んでいる微生物等の意思によって我々人間は行動させられている部分もあるのではないかと思うところもあります。(自分の意思で行動したと勘違いしている)
発酵食品を摂ろう
では腸内細菌を増やすには何を食べたら良いのか、一般的には発酵食品を摂るのが良いと言われています。
例えば、味噌、醤油、納豆などがそうです。こうやって見てみると日本の食事は普段から発酵食品を比較的難しくなく摂ることが出来ると言うことがわかります。
中でもお勧めなのが塩麹です。
万能調味料で塩麹に漬けた肉や魚を焼いて食べると味が一段と良くなりますので試してみては如何でしょうか。なかなか自宅に塩麹を普段から置いてある家庭はそう多くは無いかと思いますが、スーパーなど行くと売ってるのでひと手間かかるけれど漬けて焼けば一味美味しくなった料理が簡単にできます。
和食は手間のかかる料理なので普段から作って食べることがなかなか出来ない方は生ハム、チーズ、ヨーグルトなどちょっとした食材からでも摂れます。また飲み物でも烏龍茶、お酒は日本酒、ワインが発酵食品です。
なんだか普段意識していないけれど何気なく発酵食品食べていたんだなって感じです。
発酵食品を摂って免疫力を高めることで病気に罹らない身体を作る事が目的なので自分にあった方法が最適解かと思います。
薬は毒とも言いますので成るべくなら薬に頼らなくても良いような健康な身体でいたいものです。