「マグネシウム」というミネラルを日常的に意識していますか?
近年、ネットやテレビの健康情報で腸内環境を整えることや発酵食品の効果がよく取り上げられていますが、実はそれ以上に注目されつつあるのが「マグネシウム」です。このミネラル、実は糖尿病予防やダイエット、美肌にまで幅広い効果があると言われているんです。
今回は、そんなマグネシウムの驚きの健康効果と、効果的な摂取方法について詳しく見ていきましょう!
マグネシウムとは?
まず、マグネシウムがどのような役割を果たしているかについて簡単におさらいしましょう。
ウィキペディアによれば、マグネシウムは生命活動を支える重要なミネラルであり、特に植物の光合成には欠かせない要素とされています。また、私たち人間にとっても、エネルギーの代謝や筋肉の収縮、神経伝達に深く関わっています。
さらに、300種類以上の酵素の働きをサポートする役割も持っており、日々の健康維持には欠かせないミネラルです。では、そんなマグネシウムがどのように私たちの健康に役立つのか、具体的に見ていきましょう。
マグネシウムの驚きの健康効果
糖尿病予防に役立つ
糖尿病は、インスリンの働きが鈍り、血糖値が上昇してしまう病気です。この病気が進行すると、心臓病や腎不全など深刻な合併症を引き起こす可能性があります。しかし、マグネシウムはこの糖尿病予防に非常に効果的であることがわかっています。
理学博士の保江邦夫氏によると、マグネシウムは血中のブドウ糖を細胞に取り込む役割を果たし、血糖値を正常に保つのに貢献しているとのこと。さらに、その昔しNHKで放送していた「ガッテン!」でも、マグネシウムが生活習慣病の予防に効果的だと特集されています。
つまり、日常の食事に少し意識を向けてマグネシウムを摂取することで、糖尿病リスクを軽減できる可能性があるということです。無理な食事制限をせずに、普段の食事で効果的に摂れる点が魅力ですね。
糖尿病とは、インスリンの働きが悪くなり血液中のブドウ糖が増えてしまう病気のことを言い、この血液中の糖の濃度が濃い状態のまま長年いると血管が傷付き心臓病、失明、腎不全など様々な病気を引き起こしてしまいます。
理学博士の保江邦夫氏によるとマグネシウムは血液中にあるブドウ糖を引っ張り出す役割のある物質だそうで、食事の中で十分のマグネシウムを摂れば糖尿病の予防になるとおしゃってます。
保江氏の他にもネットで検索すると結構出て来て、NHKの「ガッテン」でもマグネシウムの生活習慣病の予防効果を番組で取り上げています。
ダイエットにも効果的
マグネシウムのもう一つの大きな効果は、ダイエットです。マグネシウムは代謝を活性化し、脂肪を燃焼しやすい体質へと変えてくれることがわかっています。
マグネシウムが血液中の糖を細胞に取り込み、これをエネルギーに変換することで、代謝が促進され、肥満の改善が期待できます。また、ウエストのくびれをつくるためにも、代謝を高めることが重要です。
食事の中にマグネシウムを豊富に含む食材を取り入れ、無理なく健康的に体重を減らすことができるかもしれません。
便秘解消で美肌効果も?
「便秘薬」の成分を見てみると、酸化マグネシウムという成分が含まれている商品が多いことに気づくかもしれません。これは、マグネシウムが水分を引き寄せて便を柔らかくする効果があるためです。結果として、便秘の解消に繋がり、排便がスムーズになります。
さらに、便秘が解消されると、ニキビや吹き出物が改善されるという美肌効果も得られるのです。「ガッテン!」でも紹介されているように、マグネシウムが便秘解消に役立つことで、肌のトラブルも軽減できるというのは嬉しい副産物です。
日本人の食生活とマグネシウム不足
もともと日本人は、ミネラルを豊富に含む和食を主食としていたため、マグネシウム不足に悩むことはあまりありませんでした。しかし、戦後の食生活の欧米化により、ミネラル摂取量が減少したと言われています。
また、明治時代以降の「塩」の専売制も、ミネラル不足の一因となっています。以前は海水を蒸発させて作られるミネラル豊富な塩が主流でしたが、精製された食卓塩が普及したことで、ミネラルを十分に摂取する機会が減ったのです。
現在では、昔ながらの製法で作られた天然塩を使うことが可能なので、健康のためにも意識して選びたいですね。
日本食にはマグネシウムがいっぱい
健康長寿ネットによるとマグネシウムを多く含む食べ物は藻類、魚介類、穀類、野菜類、豆類だそうです。
藻類:あおさ、わかめ、昆布
魚介類:あさり、牡蠣、イカ
豆類:納豆、枝豆、豆腐
穀類:玄米、雑穀米
野菜類:ほうれん草、ケールなどの緑の濃い野菜
やはり、精製された白米よりも玄米や雑穀米を取り入れるのが良いようです。また、納豆やあおさ、わかめなど、和食にはマグネシウムが豊富に含まれた食材が多いので、積極的に摂取していきましょう。
良く精製された食品は身体に良くないと聞きます。前述の食卓塩もそうですが、白砂糖もそうです。純度が上がる分血糖値が急激に上がるそうです。色は少し黒くなってしまいますが精製度合いが少ないミネラルを含んでいる砂糖よほうがまだ白砂糖より血糖値の上昇が緩やかなので身体にかかる負担は少ないそうです。
また、日本食には味噌、醤油、糠漬けなど発酵食品も多く、これら発酵食品は腸内環境を整えダイエットに効果があると言われています。もはや日本食=ダイエット食と言っても良いかもしれませんね。
それを裏付ける様に海外では日本食イコールダイエット食、健康食として徐々に人気が高まりつつあるようです。
マグネシウムの摂取方法と注意点
普段の食事から十分なマグネシウムを摂取できない場合は、サプリメントも一つの方法です。また、マグネシウムの吸収を助ける食材として、クエン酸やタウリンを一緒に摂ることが効果的です。
例えば、クエン酸を含むレモンやグレープフルーツ、梅干しは、食事に取り入れやすい食材です。また、タウリンを豊富に含むイカや牡蠣などの魚介類と組み合わせることで、より効率的にマグネシウムを吸収できます。
ただし、摂りすぎには注意です。マグネシウムの副作用としては、下痢や軟便が主に挙げられます。過剰摂取にならないよう、適切な量を心掛けましょう。
マグネシウムで健康的な生活を
マグネシウムを日常的に摂取することで、糖尿病予防や便秘解消、美肌効果、そしてダイエット効果まで期待できるなんて、驚きですよね。特に和食をベースにした食事では、自然とマグネシウムを摂取できる機会が多く、意識して食材を選ぶことで、より効果的に健康を維持することができます。
これから寒くなってくる季節、旬の牡蠣鍋や、あったかい味噌汁などで、美味しくマグネシウムを摂りつつ、健康を保っていきましょう!