八潮市は埼玉県の南東部に位置し、中川綾瀬川、桁川と街は三方河川に囲また土地柄です。
それ故、昔から水の恩恵を受けると共に幾度となく水害も発生しています。
江戸時代には、河川があることから新田開発が行われ八潮市一帯は豊かな農村地帯となって行きました。
戦後から高度成長期にかけて都心からも比較的近いこともあり急速に人口が増え、それまでは村だったのが昭和47年(1972年)に八潮市として誕生しました。
平成17年8月24日には八潮市民待望の鉄道が轢かれることになり、それが今のつくばエクスプレスです。
八潮駅が出来てからは急速に町が発展し、周辺はそれまでの景観とは違ってガラッと変わってしまいました。
今日は、そのつくばエクスプレス八潮駅から徒歩15分くらいの処に美味しい蕎麦が食べられる「手打ちそは 大むら」さんへが行ってみました。
外観は立派な建物で、お店の周りに7台ほど停められる駐車場があります。
目の前には八潮総合中央病院という大きな病院があります。
店内は入口を入ると左手に小上がり、右手にテーブル席とあり都合30席から多くて40席くらいは有ろうかという広さです。
因みにカウンター席は有りません。
メニューは普通何処のお蕎麦屋さんでもあるレギュラーメニューからちょっと変わったメニューもあったりして面白そうなお蕎麦屋さんです。
その変わったメニューとは『赤のつけ蕎麦』『担々うどん』『辛みちゃんぽん』などなど『赤のつけ麺』は辣油など数種類の香料が溶け込んたつけ麺だそうです。
ここの店主は辛い味系の蕎麦、うどんがお好みのようです。
然し今日は変わり種系は止めといて『生しらすどん丼とそばのセット』を頂くことにしました。
生しらすは少し塩気が効いています。
卵黄が付いているので若干塩気が抑えられ有り難いです。
蕎麦はエッヂが効いていて程よく香りもあり、美味しい蕎麦だと思います。
これならもう一枚行けそうです。
蕎麦湯は加工なしの蕎麦湯で汁と合わせて飲むと出汁の香りが効いており、こちらもまた美味しい蕎麦湯でした。
蕎麦屋と云うと、池波正太郎を思い出します。
若い頃読んだ氏のエッセイでは、蕎麦屋には流儀があり、蕎麦屋では蕎麦前と行って蕎麦を食べる前にはお酒とちょっとしたつまみを嗜んでから最後に蕎麦を手繰るのだそうです。
成る程、蕎麦屋とはそう云う処なのかと思った思い出がある。
ここ大むらの蕎麦前はと云うと、『ヒレかつ』『かつ煮込み』『鳥のつくね串し』『鳥の唐揚げ』『もつ煮込み』『鴨焼き』『京にしん煮』『天ぷらの盛合せ』などなどがあります。
ところでお酒のメニューを見て日本酒が無いことに氣がつ来ました。
どうやらこのお店は池波正太郎の如く、蕎麦前でちょっとしたつまみで日本酒を嗜み、最後に蕎麦を手繰るようなことはできなさそうな感じです。
まあ、尤もそんな氣取らずに軽く一杯引っ掛ける分には十分ではあるのですが。
ともあれ、蕎麦は美味しいので時々訪れて食べに来るのも良いかなと。
本日はご馳走さまでした。