2021年4月26日にRCEPが国会で承認された。
RCEPとは「地域的な包括的経済連携」とのことだそうだ。
どこの地域かと言うとアジア圏を中心とした次の15ヵ国である。
- 中華人民共和国
- 大韓民国
- オーストラリア
- ニュージーランド
- タイ
- ベトナム
- ミャンマー
- マレーシア
- ブルネイ
- ラオス
- カンボジア
- フィリピン
- インドネシア
- シンガポール
これによりこれまで工業製品や農林水産品に掛けられていた関税が段階的に撤廃されることになります。
という事はそれらの国々から物品が安く日本に入ってくるので日本の消費者はこれ迄よりも安く物品を買えることになります。
また反対に日本はブランド力のあるMADE IN JAPANの日本製品をこれらの国々に輸出すことが出来ます。
諸外国の人達が品質では世界中の人々が認めるMADE IN JAPAN製品をこれまで以上に安く買えることは輸出業者にとってもアドバンテージになるかと思います。
日本においても、これまで以上に物が安く買えるからいいじゃないか、と思う向きもあるかもしれないけれど、問題は貿易相手国にある。特に中韓だ。
兎に角品質が悪いのだ。
工業製品もそうであるが、特に食品に至っては直接健康問題に関わってくるので果たして日本にとって利益があるのかどうかも疑わしい。
良くニュースで見聞することは、韓国産の食品はは衛生上の問題があり良く食中毒になったといった報道が流れる。まて、中国産は衛生上の問題と言うより野菜に撒かれる農薬問題、畜産品に対する成長促進剤などのホルモン投与の問題などが挙げられます。昔見たテレビの番組では中国の人は野菜を買って来たら必ず食器洗剤で野菜を洗って農薬を落としてからじゃないと怖くて食べられないと言ったニュースを見た記憶がある。まあ、日本に輸入されている野菜に関しては一定の基準をクリアした野菜が店頭に並んでいると思うが、畜産品についてはちょっと怖いですな。
アメリカのTPPの時は、マスコミは連日連夜報道して日本中を議論の渦に巻き込んだのに今回は目立った報道も無く、そして国民が議論することもなく可決されてしまった。
RCEPは中国、韓国が関係しているから国民には知らせずなのだろうか。勘ぐってしまう。
RCEPが執行されるとこれ迄以上に中国産、韓国産の食品が日本に入ってくると予想されます。
ではどんな品目が関税撤廃で輸入されるかと言うと、日本農業共同組合新聞の記事によれば、今回中国から輸入される農産物では、重要品目は対象から除外されるようです。今の対象となる品目はかき揚げ、中華丼の具材、ロールキャベツなど冷凍した「冷凍野菜調整品」とカップラーメンなどに使用される「乾燥野菜」だそうです。それも、関税撤廃までに前者は11年目、後者は16年目に撤廃されるようです。
で、このような加工食品が主に何処に出回るかと言うと外食産業に出回ることは容易に想像出来ます。またスーパーなどで売られている冷凍食品も考えられます。今でも、中国産、韓国産の食品使用率は高いかと思いますが、仕入原価が安くなる分これからは更に多くの食材が使われるかと予想されます。
RCEPが批准されたことにより、メリットもあればデメリットもありますので気になる方は、どんな食品が輸入されるか確認してからこれからの消費に繋げて行ってみてはどうでしょうか。
日本の自給率は先進国と比較してとても低いことは周知の事実です。
昨年から新型コロナの流行で世界情勢が一変しました。経済も先行き不安が付きまといます。自然災害、特に大地震がやって来るという話を最近多く耳にします。いざ何かあった時にお金は必要だと思いますが、電気、水道などのインフラが止まってしまったら、復旧するまでは今まで出来ていたことがかなり制限されてしまいます。例えばコンビニやスーパーなどでは電気が止まっていたらレジが使えないので食べ物を買うことも出来なくなります。
また震災意外でも気候変動で世界的な食糧難に陥った場合、果たして満足に食糧を輸入することができるでしょうか。何処の国も自国民を助けることを第一に考えますので、食糧も満足に日本に入って来ないことでしょう。と言うこと値段も上がります。
そう考えるとやはりこれからは農業をもっと充実させて食糧の自給率を100%まで上げて行く必要があるかと思います。
それまでは出来ることなら農作物を自分達で作れる環境になれば、普段から食べることに関してはそんなに心配の必要も要らなくなることでしょう。
これからの時代は「農」が重要になってくる時代の到来です。