ちゃんぽんと言う食べ物を知ったのが中学生の頃で、それまで麺類と言えば、うどん、そば、ラーメンくらいしか見たことがなく、街に「長崎ちゃんぽんリンガーハット」が出来て初めてちゃんぽんと言う食べ物を知った。
初めて食べるちゃんぽんは、それまで食べたどの麺類にも当てはまらず、一瞬で好きな食べ物の一つになってしまった。
そんな長崎ちゃんぽんリンガーハットはある時期から色々なタイプのちゃんぽんを提供するようになりました。そして今「とくちゃんぽん」と言って地域限定・期間限定のちゃんぽんが食べられます。前回は「背脂とんこつ醤油」「北海道コーンバターみそ」に引き続き、新しいメニューが出たので実際に食べた感想をメモしてみたいと思います。
麻婆茄子ちゃんぽん
一口食べた印象は「花椒が結構効いているな」です。
花椒とは日本の山椒とはまた別で、中国原産の華北山椒(かほくざんしょう)という植物の果実を乾燥させたもので、四川料理に良く使われる香辛料です。辛さよりも痺れのほうが前面に出て来ます。
と言う花椒の薫りが効いているのですが痺れがそれほど来ません。もう少しガンガンに痺れが来ても良いのですが、品名に「四川」の2文字が無いので、痺れはマイルドに押さえてあるのでしょうか。
デフォルトではノーマルのちゃんぽんスープにラー油を足してるだけなの辛さもあまり無い感じです。そこはお店側も解っているのか、ラー油は別で添えてあるので物足りない方はどうぞ継ぎ足して下さいと言ったスタンスのようだ。
なので痺れ、辛さを求める人には刺激の少ないちゃんぽんになっています。「四川麻婆ら~めん」などの辛さや痺れを期待している人には物足りないかも知れませんね。
そこは「四川」の文字が無いので察して下さいと言ったところだろうか。
とは言え、ベースがちゃんぽんなので全体的な味は良く、豚骨ベースのスープに花椒の効いた麻婆味との掛け合わせで子供から年寄りまで食べられらる万人受けする味となってます。ごろっとしているミンチ状の豚肉が何だか意外と美味しいです。
閑人閑話
もうかれこれ30年以上も前になるだろうか、その頃まだメニューには「ちゃんぽん」しか無かった時代に味の変化をつけるために「ちゃんぽんドレッシング」なる調味料が常時置いてあった。
味はジンジャー風味でちゃんぽんのスープに生姜風味が足されて少しパンチの効いた味になるアイテムでした。
何でドレッシングと言ったネーミングなのかは恐らく当時(今でもそうだが)のサラダにかけるドレッシングの瓶に入っていたからだと思われる。
子供だった当時は結構この「ちゃんぽんドレッシング」は人気で、必ずと言って良いほど掛けまくっていた。
中には丸々一本入れてしまうほとの強者もいたくらいの人気だった。
暫くするといつの間にかこのドレッシングはお店から無くなってしまっていて残念な気持ちになった記憶がある。
そして最近知ったのだか、このちゃんぽんドレッシングが復活していたとは、但し「野菜たっぷり」メニューを頼むと無料で付いてくるとのこと。
懐かしいので久しぶりにちゃんぽんドレッシングをかけて食べてみたが、当時あんなに夢中なってかけていたのが不思議なくらい普通の味でした。
いやはや、子供の頃のちゃんぽんの懐かしい思い出である。
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