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旬の食材を食べよう 皐月 鯵

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日本には春夏秋冬の四季があり、その季節になると様々な野菜や果物や魚介類が旬を迎えます。

それら食材は、一年を通してエネルギーが高く栄養豊富で、何よりも一番美味しく頂ける時期です。

旬の食材を食べることで地球のエネルギーの循環サイクルに乗っかり、栄養価の高い食材を摂ることが出来ます。そうすることでいつまでも健康を維持することが出来るのでないかと考えます。

では、睦月にはどんな旬の食材があるのでしょうか。

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鯵(アジ)は、縄文時代の貝塚からも骨が見つかっており、古くから日本人の食生活に根づいてきた魚です。

その名の通り「味の良さ」が評価され、平安時代には干物として貢納されるなど、貴重な食材として扱われていました。

江戸時代には庶民の食卓にも浸透し、なめろうや開き干しといった郷土料理が生まれます。

やがて近代になると、流通や保存技術の発展により全国で安定して消費されるようになり、現代では刺身、塩焼き、フライと、さまざまな形で親しまれています。

手軽で栄養価も高い鯵は、今も昔も変わらず、日本人の食卓に寄り添い続けています。

鯵の栄養と健康効果

鯵(アジ)の主な栄養素と健康効果

1. DHA(ドコサヘキサエン酸)

  • 魚の脂に豊富に含まれる不飽和脂肪酸の一種。
  • 脳の働きを助け、記憶力や学習能力を向上させる効果があるとされる。
  • 認知症予防にも注目されている成分。

2. EPA(エイコサペンタエン酸)

  • 血液をサラサラにし、血栓の予防や中性脂肪の低下に役立つ。
  • 動脈硬化や心疾患のリスクを下げる働きが期待される。

3. たんぱく質

  • 身体の筋肉や臓器、酵素などの材料となる。
  • 鯵は良質なたんぱく質源で、消化吸収にも優れている。

4. ビタミンB群(特にB1、B2、B6、B12)

  • B1:糖質のエネルギー変換を助け、疲労回復に効果。
  • B2:皮膚や粘膜の健康を維持。
  • B6・B12:神経機能や赤血球の生成に関与し、貧血や神経障害の予防に。

5. ビタミンD

  • 骨の形成に不可欠で、カルシウムの吸収を助ける。
  • 骨粗しょう症予防や免疫機能の調整にも関与。

6. カルシウム・マグネシウム・カリウム

  • カルシウム:骨や歯の健康に。
  • マグネシウム:神経伝達や筋肉機能の維持に。
  • カリウム:血圧の調整やむくみの解消に役立つ。

7. タウリン(血圧・肝機能のサポート)

  • 高血圧予防、肝機能改善、コレステロール値の正常化に効果がある。

鯵を使った料理

庶民の魚でありながら、鮮度のよいものは、それだけでご馳走である。脂がのっていながら、しつこくない。梅雨どきから夏にかけての鯵など、筆舌に尽くしがたいうまさでございます。

鯵のたたき 

旅先の漁師宿で出された一皿。これが忘れがたい。 よく肥えた鯵を三枚におろし、小骨をていねいに抜いて、細かく叩く。生姜と青ねぎ、大葉に味噌を少々――これを一緒に包丁でたたいてゆく。潮の香と薬味の香りが、まるで小唄のように重なりあう。 小鉢に山高く盛り、冷酒を添えてやる。こういう料理は、腹ではなく、心を満たしてくれるものだ。

レシピ(4人前)

鯵(刺身用) … 2尾分(三枚おろし)味噌 … 小さじ1生姜 … 1片(みじん切り)青ねぎ … 適量(小口切り)大葉 … 4枚(刻み)

鯵の南蛮漬け 

揚げたての鯵に、酢の効いたつゆをじゅっとかける。湯気の向こうに漂う香りで、もう箸が止まらぬ。 鯵は小ぶりのものを三枚におろし、片栗粉をまぶして揚げる。玉ねぎ、人参、パプリカなどの野菜とともに、酢、醤油、みりんの南蛮酢にひたしておく。 冷たくしてよし、温かくしてよし。冷酒、ビール、ご飯――どれにでも寄り添ってくれる。 こういう料理を黙って作って待っていてくれる女がいたら、離せない。

レシピ(4人前)

  • 鯵(小型) … 3尾(三枚おろし)
  • 玉ねぎ … 1/2個(薄切り)
  • 人参 … 1/2本(千切り)
  • パプリカ(赤・黄) … 各1/4個(千切り)
  • 片栗粉 … 適量
  • 揚げ油 … 適量
  • 南蛮酢:酢100ml、醤油50ml、みりん50ml、砂糖小さじ2、輪切り唐辛子少々

鯵の塩焼き 

もっとも潔いのが、この塩焼きである。細工なし、ただ火と塩との勝負。 鯵のうろこを落とし、腹を割って内臓を取り出す。軽く塩を振って、しばらく置く。遠火でじっくりと焼く――皮が弾け、香ばしい匂いが立ってくる頃合いに、身はふっくらと仕上がっている。 大根おろしとすだちを添えて、ただ一切れ。それで十分。こういう料理の潔さに、しみじみと惚れ直すことがある。

レシピ(4人前)

  • 鯵(中型) … 4尾
  • 塩 … 適量
  • 大根おろし … 適量
  • すだち or かぼす … 4切れ

鯵のつみれ汁 

すこし肌寒い夜などには、つみれ汁が恋しくなる。身も心もほぐれてくるような、やさしい味である。 鯵の身を包丁で細かく叩き、味噌と生姜を加えて丸める。昆布と煮干しでとった出汁に、大根や人参を薄切りにして入れ、つみれをぽとぽとと落としてゆく。 煮すぎぬうちに火を止め、三つ葉をふわり。湯気の向こうに、鯵の滋味がしっかりと立ちのぼる。飯を添えても、これだけで夜は整う。

レシピ(4人前)

  • 鯵(刺身用) … 2尾(三枚おろし)
  • 味噌 … 小さじ1
  • 生姜 … 1片(すりおろし)
  • 出汁 … 600ml
  • 大根 … 5cm分(薄切り)
  • 人参 … 1/3本(薄切り)
  • 三つ葉 … 適量
  • 醤油 … 小さじ2(調整用)

鯵という魚は、決して贅沢な素材ではない。だが、扱いようで上等の一皿にもなる。職人の包丁でも、台所の庖丁でも、味を引き出せる――それが、庶民の魚たるゆえんですな。

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食と健康
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