日本には春夏秋冬の四季があり、その季節になると様々な 野菜や果物や魚介類が旬を迎えます。
それら食材は、一年を通してエネルギーが高く栄養豊富で、何よりも一番美味しく頂ける時期です。
旬の食材を食べることで地球のエネルギーの循環サイクルに乗っかり、栄養価の高い食材を摂ることが出来ます。
そうすることでいつまでも健康を維持することが出来るのでないかと考えます。では、神無月にはどんな旬の食材があるのでしょうか。
さつま芋
最近では町で「い〜しや〜きいも〜」の呼び声は殆ど聞かなくなり、子供の頃は、冬になると焼き芋屋さんの呼び声を良く耳にしたものである。
焼き芋は、その昔飢饉の時のお米の代わりに食べていたと言うことで「命をつないだ野菜」とした歴史があります。
害虫に強く、痩せた土地でも良く育ち、それでいて栄養も豊富で保存性も良いと来たら、正に災害に強い食べ物の代表ですね。
今では、天ぷら、大学芋などスィーツ食品として幅広く使われていて庶民の味方と言えるさつま芋ですね。
さつま芋の栄養と健康効果
■ 食物繊維
働き:腸の働きを整える
健康効果:便秘解消、腸内環境改善、大腸がん予防に役立つ
■ ビタミンC
働き:抗酸化作用で細胞を守る
健康効果:免疫力アップ、美肌効果、風邪予防
ポイント:でんぷんに守られているため、加熱しても壊れにくい
■ ビタミンE
働き:強い抗酸化作用を持つ
健康効果:老化防止、血行促進、生活習慣病予防
■ カリウム
働き:余分なナトリウムを排出する
健康効果:高血圧予防、むくみ改善
■ β-カロテン(特に皮や紅色の部分に多い)
働き:体内でビタミンAに変換される
健康効果:目や皮膚の健康維持、免疫力強化
■ ヤラピン(さつま芋特有の成分)
働き:腸のぜん動運動を促す
健康効果:便秘解消を助け、胃粘膜の保護にも効果がある
✅ まとめ
さつま芋は、便秘解消に役立つ食物繊維とヤラピン、免疫力や美肌に効果のあるビタミンC、老化や生活習慣病予防に働くビタミンEなどを含む栄養豊富な食材です。さらにカリウムによって血圧を安定させ、抗酸化作用が強い成分が健康維持に大きく貢献します。
さつま芋を使った料理
■さつま芋の天ぷら
油の中で、黄金色に花開くさつま芋。 衣の軽やかさの奥から、ほっくりとした甘みが立ち上がる。熱々を塩で齧れば、酒の肴に。冷めてからは、飯の友としてもまた格別。
この素朴さこそ、芋の真骨頂である。
レシピ(4人前)
- さつま芋 … 中2本(約400g)
- 小麦粉 … 100g
- 冷水 … 150ml
- 卵 … 1個
- 揚げ油 … 適量
- 塩 … 適量

■さつま芋の甘煮
乱切りにした芋を、水にさらし、鍋に入れる。砂糖と醤油を落として、静かに火を入れる。ほろりと崩れるやわらかさに、じんわりとした甘さが沁みる。
子供の頃の記憶を呼び覚ますような、懐かしい一品。
レシピ(4人前)
- さつま芋 … 中2本(約400g)
- 出汁 … 300ml
- 砂糖 … 大さじ3
- 醤油 … 大さじ2
- みりん … 大さじ1
■さつま芋と鶏の炊き込みご飯
芋と鶏肉を米と共に炊き込めば、ほのかな甘みと旨味が重なり合う。蒸気に包まれて、芋はほくほく、鶏は香ばしく。土鍋の蓋を開ける瞬間の香りに、誰もが箸を伸ばさずにはいられない。
レシピ(4人前)
- 米 … 2合
- さつま芋 … 中1本(約200g)
- 鶏もも肉 … 150g
- 出汁 … 400ml
- 醤油 … 大さじ2
- 酒 … 大さじ1
- 塩 … 少々
■さつま芋の味噌汁
輪切りにした芋を、出汁に泳がせる。やわらかく煮えたところで、味噌を溶き入れる。 素朴な甘さと、味噌の香りが渾然一体となって、心身を温める。
寒い朝に、これほどありがたい椀はない。
レシピ(4人前)
- さつま芋 … 中1本(約200g)
- 出汁 … 600ml
- 味噌 … 大さじ3
- 長ねぎ … 1/2本
- 豆腐 … 1/2丁