本所吾妻橋にあるうなぎ屋さんの「鰻禅」に行って来ました。
今年(2020年)の関東地方の梅雨明けは例年より遅れて8月に入ってから明けました。明けた途端に猛暑が続き茹だるような暑さです。
夏と言えば土用の丑の日。江戸の頃より平賀源内の鰻の宣伝効果により鰻を食べる習慣が定着し、それ以来暑い夏には鰻を食べたくなってくる方も多いかと思います。
今年(2020年)の土用の丑の日は、7月21日と8月2日だそうで、なかなか梅雨が明けない今年の気候に鰻業界の人達は気を揉んでいたことでしょう。
そんな気持ちを知ってか知らずか、8月に入りようやく梅雨が明け、暑い日がやって来て何とか土用の丑の日に間に合ったようで一先ず安堵したことだと想像します。
という事で夏本番、鰻です。
食べログで検索すること「東京 うなぎ TOP20」に第6位に登場する「鰻禅」に決めました。決めた理由は押上方面に用事があったための単純な理由からです。
さて、東京で第6位、曳舟、向島、押上界隈では、第1位のお店ですから、何せ開店前に行かないと1回転目ど入れなさそうと思い開店15分前に到着。既に5組ほどお店の前に並んでます。
しかしこの暑さ、並んでいるだけで体力使います。早く鰻を食べて精力を付けねば。
私たちが並んだ後も続々とお客様がやって来て並んでます。
開店10分前になると女将さんがお店から出来て順番に客数と注文を聞いて回ります。
何とギリギリセーフで一回転目に入ることが出来ました。我々で最後で後ろの組からは電話番号を聞いて席が、空いたら連絡しますとのこと。約1時間から1時間半後だそうです。
確実に一回転目で入りたい場合は開店30分前には来ていたほうが良さそうですね。
店内に入ると奥にテーブル席とカウンター6席があり、二階が座敷とのことでランチタイムは1階のみで営業のようです。
席に着くとお酒を飲むか聞かれるので取りあえずビールを注文。お通しは、味噌と鮒の佃煮。
何せ注文を受けてから鰻を捌くので出てくるまでに40分はかかります。
鰻屋の楽しみの一つは、蕎麦もそうですが鰻が出て来る前にお酒とちょっとしたおつまみを嗜んで最後に鰻を頂くことなんですが、こちらはそのちょっとしたおつまみがありません。
仕方なしに出されたお通しでビールをチビチビとやります。とは言えこの暑さ、ビールもあっという間に無くなり次は日本酒へ。今回頂いたのが「弥右衛門」(大和川酒造/福島県)です。
スッキリとした飲み口でグイグイと行けてしまいます。
お酒を飲んで待っている間にも徐々に鰻が焼き上がって来るのが匂いで分かります。もう鰻の匂いだけで飲めちゃいます。
暫くすると、鰻のひれ部分の串焼きがサービスで出てきました。少し醤油の味が立ったタレが特徴でお酒肴には最適です。
ご馳走さまです。
丁度40分くらい経った頃でしょうか一番目のお客さんから鰻が出され始めました。
お腹もペコペコです。
今回注文したうな重は「上」です。
メニューは、二段重(7,700円)、特上(4,100円)、上(3,600円)となっていて、何れもきも吸い付きとなっています。
上と特上の違いは鰻の量のようです。横目で特上のうな重を見てみるとご飯の見える部分が少なかったです。
さて、実食です。鰻のタレは甘すぎず辛すぎずあっさりした感じのタレで、鰻はフワフワとした感じの仕上がりでとても柔らかい鰻でした。
ご飯もタレがかかることを計算してか程よい固さの炊き上がりです。
柔らかすぎては美味しくないと感じているので丁度良いご飯でした。
それにしてもこちらのお店は次々とお客さんがやって来ます。開店15分後で待ち時間が1時間30分から2時間、開店50分で売り切れ終了。凄い人気店と言うことが伺えます。
皆さん、紙に名前と連絡先と注文を書いてお店を出て行きます。殆んどのお客さんが承知のようで誰ひとりとして諦めて帰っていくお客さんはいませんでした。
という訳で夏の暑い盛りに鰻を食べて乗りきろうと言うことで、本所吾妻橋にある「鰻禅」さんにお邪魔しました。美味しいうなぎご馳走さまでした。