浅草といえば、歴史ある街並みと美味しいグルメが魅力。その中でも今回は、創業1927年という浅草の老舗蕎麦屋「寺方蕎麦 長浦」に行ってきました。なんと100年近く続く名店ですから、これは期待が高まりますね。浅草界隈には数多くの蕎麦屋がありますが、この店の歴史と味には特別なものを感じます。
昭和の面影が残るレトロな店舗
「寺方蕎麦 長浦」の外観は、どこか懐かしい昭和の香りが漂う一軒家風の佇まい。年季の入った建物に、時代を感じさせる独特の雰囲気があります。店内は一階のみで、4人掛けのテーブルが3つと、L字型のカウンター席が1つ。最大16人ほどが入れるこぢんまりとしたお店です。
開店前からすでに数組のお客さんが待っており、人気ぶりがうかがえます。私も早めに到着しましたが、すでに何人か待っている状態。それでも、タイミングよく入店できて一安心。初回で入れないと、しばらく待つことになるので要注意です。お店の方は慣れた対応で、お客さんをさばいており、待ち時間が長いときは親切に対応してくれます。
おすすめの一品:野菜天ぷらざるそば
さて、本日のメニューはシンプルながらも満足感のある「野菜天ぷらざるそば」に決めました。加えて、前菜として「豆腐の揚げだし」と「合鴨ロース」も注文。お酒はサッポロ黒ラベルと灘の金杯で、料理と一緒にゆったり楽しむことに。
- 料理
- 豆腐の揚げだし
- 合鴨ロース
- 野菜天ぷらざるそば
豆腐の揚げだし
揚げたての豆腐が、熱々で登場。口に入れると、やさしい出汁の味が広がり、シンプルながらも奥深い味わい。最後まで飽きずに楽しめる一品でした。
合鴨ロース
合鴨は少し硬めではあるものの、タレの甘みが程よく効いていて、噛めば噛むほど味が出てきます。4枚と少なめですが、もう少し食べたくなる味でしたね。
野菜天ざるそば
天ぷら
野菜天は次の五種類。
- レンコン
- ピーマン
- 茄子
- エノキ
- 玉ねぎ
メインの天ぷらは、カラッと揚がっていて、サクサク感がたまらない。それぞれの素材の甘さや食感がしっかり感じられ、軽やかな衣が絶妙です。つゆでいただきますが、塩で食べても美味しいかもしれません。
お蕎麦
お蕎麦は細めで、白っぽい色が特徴的な新そば。新そばならではの香りがしっかりしていて、喉越しも抜群です。そばつゆは天ぷらにも合うよう、少し濃いめの味付けがされていますが、天ぷらと蕎麦両方をしっかり楽しめます。
そば湯
最後に提供された蕎麦湯は、ほんのり白濁していて、天ぷらの風味が溶け込んだ深い味わい。食事の締めとしては最高です。
お酒とともに楽しむひととき
お酒
この日の飲み物は、定番の「サッポロ黒ラベル」と日本酒「灘の金杯 辛口」をチョイス。特に、灘の金杯はキリッとしたドライな飲み口で、天ぷらや鴨ロースとの相性が抜群でした。お酒の種類は少なめですが、料理とのペアリングを楽しむには十分です。
サッポロ黒ラベル
灘の金杯辛口小
昭和レトロの老舗で心地よいひとときを
「寺方蕎麦 長浦」は、浅草の街並みにマッチする昭和レトロな雰囲気が魅力のお店。親しみやすい接客と、気取らないサービスで、心地よく過ごせます。老舗らしい味わいのお蕎麦と、揚げたての天ぷらを堪能できるだけでなく、なんとも懐かしい気分に浸れるのもこのお店ならでは。
唯一の欲を言えば、もう少しお酒の種類が増えると嬉しいのですが、それも長居を控えめにするための配慮なのかもしれませんね。それでも、またぜひ訪れたいと思わせる魅力が詰まっています。次回は、違うお蕎麦や季節のメニューにも挑戦してみたいです。
今日も美味しいお蕎麦、ごちそうさまでした!
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