サイクリング途中の癒し処。竹林の中で味わう天然はちみつとスイーツ「竹林カフェ」（埼玉・松伏町）

週末にちょっと足を伸ばして、埼玉県松伏町にある「竹林カフェ」までドライブがてら出かけてきた。2021年の春にオープンした比較的新しいお店なんだが、実はここ、サイクリストの間ではちょっとした話題になっている“サイクリングのオアシス”的な存在。

場所は江戸川サイクリングロード沿い。野田橋を渡って千葉方面へ進み、築比地という小さな集落にたどり着いたところに、まるで隠れ家のように竹林に囲まれて「竹林カフェ」が現れる。店名の通り、本当に竹に囲まれていて、まるで映画のワンシーンのようなロケーションだ。

自然に溶け込むオープンカフェスタイル

お店は完全なオープンスタイル。売店で飲み物や軽食を注文し、竹林の中や川沿いのテーブル席で自由にくつろぐスタイルになっている。気候のいい春先や秋には最高のシチュエーションだろう。

竹林の木漏れ日、遠くに見える江戸川の流れ、鳥のさえずり……正直、ここが松伏町だということを忘れてしまいそうになる。

ちょうど菜の花の時季に来ると、江戸川の土手一帯が黄色に染まり、それはそれは見事らしい。今回訪れた日はあいにく菜の花はなかったが、それでも十分に心洗われる空間だった。

ちなみにこのカフェ、もともとはサイクリストの休憩ポイントとして立ち上げられたようで、ロードバイクにビシッと身を包んだサイクリング愛好者が大勢集まっていた。

自分はというと、残念ながら（あるいは幸いにして？）車で訪問。ただし、カフェまでの道は車一台がやっと通れるほどの細い道。対向車が来ないことを祈りながらのドライブは、ある意味スリリングだった。

さて、今回の目的は二つ。ひとつは、養蜂場直営の天然はちみつを手に入れること。そしてもう一つは、そのはちみつを使ったスイーツを楽しむこと。

まずは、おやつタイムにぴったりなスイーツを注文。

はちみつシフォンケーキはプレーン・紅茶・本日のフレーバーの3種類があるが、人気の紅茶はすでに完売。今回は抹茶を選んだ。

シフォンの中には、こしあんと生クリームがたっぷり。さらに、チョコレートが少しだけトッピングされている。竹林の緑と抹茶の緑が見事に調和し、見た目も味も満足度の高い一品だった。

ひと口食べると口の中いっぱいに広がる蜂蜜の風味がたまらない。甘すぎず、爽やかな後味で、暑い日には特におすすめ。できれば、もう少し量があったら嬉しいな……というのが正直なところ。レモンフレーバーなんてあったら間違いなくリピートする。

しっかりと苦味がありつつ、蜂蜜系スイーツとの相性も抜群。なんと100円でおかわり可能という嬉しいサービス付き。マイカップを持参すればその場で注いでくれるスタイルも、環境への配慮が感じられて好感度が高い。

今回の本命、竹林カフェで採れた天然の蜂蜜は、170g入りで850円。スーパーなどで見かける市販の蜂蜜とは明らかに別物で、雑味がなく、すっきりとした甘さが特徴。市販品のように過度に甘くないので、そのまま舐めても胃にもたれない。

家に帰って、トーストにたっぷりバターを塗り、このはちみつをかけて食べてみたが……これはもう絶品。毎朝これでいきたいくらいだ。

さらに、この天然はちみつにはミネラルや酵素がたっぷり含まれており、以下のような健康効果も期待できるという。

美容効果（クレオパトラも使っていたとか）

現代のストレスフルな生活において、こういう自然食品を生活に取り入れる意義は大きい。30代・40代の健康志向の方には特におすすめしたい。

営業は基本的に金土日のみで、オープンカフェ形式のため悪天候時は休業となる。梅雨や台風シーズンは特に注意が必要。

また、敷地内にはしっかりと男女別のトイレが設置されている点も安心。サイクリストのみならず、ファミリーやドライブがてらの訪問にも十分対応できる施設だ。

次回は、名物の「ハニートースト」や「塩むすび」にもチャレンジしてみたい。自然の中で、手間ひまかけて育てられた味をじっくり堪能する。そんな贅沢な時間が、ここ竹林カフェには流れている。

店舗情報
店舗名：竹林カフェ　風
住所：埼玉県北葛飾郡松伏町築比地1426
営業時間：金土日 8:30～15:00（悪天候時休業）
定休日：月曜～木曜
外部リンク：食べログ